まさかの惨敗に大きな責任を感じていたのが、日本代表キャプテンの吉田麻也だ。
 
 6月14日のキリンカップサッカー決勝で日本代表が、チュニジア代表に0−3で惨敗。CBでフル出場した吉田は、3失点全てに絡むなど苦しいパフォーマンスに終始する。試合後の表彰式では顔を抑えてガックリと肩を落としていた吉田は、メディア対応でもやはり課題を口にした。
 
「チュニジアは非常に良いチームで、固いブロックから鋭いカウンターを仕掛けてきた。今回は僕のミスもあるし、自分達のミスからの失点はこの4試合ずっと続いていた。課題は明確かなと思います。ビルドアップのところでミスをいかに無くすか。ミスが1つ起こった後に2つ目、3つ目をしないようにしなければいけない」
 
 55分の1失点目は、吉田のファウルで与えたPKによるものだった。このシーンに関しては、「シンプルに個人的なミス」と悔しがった。
 
「入れ替わった時に、強いて言えばもっとスライドしてなければいけなかった。それを考慮しても、あそこで滑ってはいけない」
 
 ドイツ代表、スペイン代表と戦うカタール・ワールドカップ開幕まで残り半年。最終ラインの柱である吉田がこの日のようなパフォーマンスでは、決勝トーナメント進出など望めない。奮起に期待したい。
 
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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