偶然かどうかは不明だ。ただ、チュニジアに手痛い黒星を喫した日本代表の試合を見たばかりの者なら、勘繰ってもおかしくはないだろう。

 6月14日、日本はキリンカップサッカー2022決勝でチュニジアに0-3と敗れた。スコアレスで迎えた後半、吉田麻也が献上したPKで先制を許すと、その後もミスから2失点して屈している。

 PK献上をはじめ、3失点すべてに絡むかたちとなった吉田には、厳しい声が寄せられている。自身の「個人的なミス」と認めたキャプテンも、ワールドカップに向けて思うところがあるだろう。

 そのチュニジア戦から数時間後、イタリア・セリエAのツイッター公式アカウントは、サンプドリアに所属する吉田の画像を投稿した。「ブルーチェルキアータ(サンプドリア)守備陣の欠かせぬ存在」という一文が添えられている。

【動画】吉田のミスが絡んだ日本の痛恨失点シーン
 今シーズンの吉田はシーズン前半戦で不動のレギュラーだったが、後半戦はマルコ・ジャンパオロ監督の下で出場機会を失った。コンビを組んでいたオマール・コリーや、指揮官と以前も仕事したアレックス・フェラーリからスタメンの座を奪えないまま閉幕を迎えている。それだけに、セリエAの投稿には「コリーとフェラーリ相手にベンチじゃ…」という返信が寄せられた。

 ただ、それ以上に反響を呼んだのが、低調な出来だったチュニジア戦後の投稿になったことだ。セリエAの投稿のタイミングに関して、イタリア語や日本語で次々にメッセージが寄せられている。

「皮肉だ」
「煽りにきてて草」
「このタイミングとかただの煽り」
「今このツイートは少し鬼畜じゃないか」
「まさにからかっているかのよう。タイミングがすごい」

 今月いっぱいでサンプドリアとの現行契約が満了する吉田は、去就が注目されている。今後もセリエAアカウントから投稿されることはあるのか。それとも、噂される日本帰国に向かうのか……。33歳のベテランの決断が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部