2022FIFAワールドカップカタール・大陸間プレーオフが14日に行われ、コスタリカ代表(北中米カリブ海)とニュージーランド代表(オセアニア)が対戦した。

 コスタリカは北中米カリブ海予選をカナダ代表、メキシコ代表、アメリカ代表に次ぐ4位でフィニッシュ。本大会へのストレートインは叶わず、大陸間プレーオフへ回ることとなっていた。一方、ニュージーランド代表はオセアニア予選を首位で通過。オセアニアは出場枠が「0.5」となっているため、大陸間プレーオフに臨むこととなる。

 本大会と同じくカタールの『アフメド・ビン・アリー・スタジアム』で行われた一戦は、開始早々に動く。3分、左サイドをジュイソン・ベネットが駆け上がってクロスボールを送ると、ペナルティエリア内で待っていたジョエル・キャンベルが左足を振り抜く。この試合のファーストシュートがネットを揺らし、コスタリカが先手を取った。

 その後はニュージーランドが押し込む展開に。11分、背後からのロングボールをクリス・ウッドが頭で落とし、最後はアレックス・グレイヴェがフィニッシュまで持ち込む。続く15分にはジョー・ベルのクロスボールにウッドが合わせるも、コスタリカの守護神であるケイラー・ナバスが立ちはだかり、ゴールを許さない。

 徐々にゴールの匂いが漂い始めた39分、マシュー・ガーベットのクロスボールをコスタリカDFが処理し損ね、最後はウッドが流し込む。ニュージーランドが良い流れに乗って同点に追いついたかと思われたが、VARで直前プレーのファウルが確認され、ゴールは取り消しとなった。前半はこのままコスタリカの1点リードで終了する。

クリス・ウッド

ウッドがネットを揺らすもゴールは認められず [写真] =Getty Images

 後半に入ってからはコスタリカも勢いを取り戻し、一進一退の攻防戦が続く。そんな中、69分にニュージーランドにアクシデント。コスタ・バルバルセスのタックルにレッドカードが提示され、ニュージーランドは残りの約20分間を10人で戦うこととなった。

コスタ・バルバルセス

バルバルセスの退場でニュージーランドは10人での戦いに [写真]=Getty Images

 本大会行きを手繰り寄せるためにはまず1点が必要になるニュージーランドは、1人少なくなった後もウッドの高さを生かしたサイド攻撃を中心に猛攻を続ける。75分にはペナルティエリア手前からクレイトン・ルイスが左足で狙い澄ました一撃を放ったが、ナバスのスーパーセーブに阻まれた。83分にはスルーパスに抜け出したウッドが左足で狙うも、シュートはナバスの正面へ。

 終盤に入ってもニュージーランドは幾度となくゴールを脅かしたものの、ナバスの牙城を崩すことはできない。試合はこのままタイムアップを迎え、勝利したコスタリカがワールドカップ最後の1枠を勝ち取った

 この結果、コスタリカは3大会連続6度目のワールドカップ出場が決定。本大会ではグループEに組み分けされており、スペイン代表、ドイツ代表、日本代表と対戦することとなる。

【スコア】
コスタリカ代表 1-0 ニュージーランド代表

【得点者】
1-0 3分 ジョエル・キャンベル(コスタリカ代表)