アーセナルに所属するイングランド人FWエディ・エンケティアとブライトンに所属するイングランド人DFタリク・ランプティが、ガーナ代表入りに近付いているようだ。16日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

 現在23歳のエンケティアは、イングランドで生まれ育ち、チェルシーの下部組織やアーセナルのアカデミーを経て、2017年にアーセナルのトップチームでデビュー。途中レンタル移籍を経験しながらも、現在もアーセナルの一員としてプレーしている。A代表への招集経験はないものの、イングランドの世代別の代表には名を連ねてきた。現在21歳のランプティも、イングランドで生まれ育ち、チェルシーの下部組織を経て2020年1月からブライトンでプレーしている。こちらもA代表への招集経験はないものの、イングランドの各世代別の代表には名を連ねている。

 ともにイングランドで生まれ育ったものの、両親の関係でガーナにルーツを持つ両選手。両選手はイングランド年代別代表での出場歴はあるものの、A代表での出場歴がないため、国籍の変更とガーナ代表への登録が可能となっている。そのため以前から、11月に控えるFIFAワールドカップカタール2022本大会に向けて戦力の強化を図っているガーナ代表からの接触が度々報じられており、国籍変更後のガーナ代表入りが噂されていた。そんな両選手がこの度、ガーナ代表入りに近付いたと報じられている。

 同紙によると、両選手はガーナサッカー協会のテクニカル・ディレクター(TD)を務めるクリス・ヒュートン氏との面談を複数回行っており、ガーナ代表入りを前向きに検討しているとのこと。早ければ来週にも国際サッカー連盟(FIFA)から国籍変更の認可を受ける可能性があるようだ。なお、FIFAから認可を受ける予定の選手は3名いるとされているが、残る1名の名前は明かされていない。加えて同紙は、こちらもガーナ代表入りが噂されているイングランド代表FWカラム・ハドソン・オドイと、スペイン人FWイニャキ・ウィリアムスについては国籍変更の手続きが困難であると伝えている。

 ワールドカップ本大会では、ポルトガル、ウルグアイ、韓国との対戦を控えているガーナ代表。果たしてエンケティアとランプティは、ガーナ代表のユニフォームに袖を通し、プレーすることになるのだろうか。