モナコが、リヴァプールに所属する日本代表FW南野拓実の獲得を検討しており、交渉を優位に進めているようだ。18日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

 現在27歳の南野は、2020年1月にザルツブルク(オーストリア)からリヴァプールに加入。途中サウサンプトンへのレンタル移籍を経験しながらリヴァプールでここまで公式戦55試合に出場し14ゴール3アシストを記録している。エジプト代表FWモハメド・サラーを筆頭に強力な攻撃陣を抱えているリヴァプールでは、定位置確保に至っていないものの、限られた出場機会の中でも一定の結果を残しており、2021-22シーズンのFAカップとカラバオカップではチーム内得点王に輝く活躍を見せた。

 リヴァプールとの契約を2024年6月まで残している南野だが、同選手に対してはレンタル経験のあるサウサンプトンやリーズ、ウルヴァーハンプトン、昇格組のフルアムなど、多数のクラブからの関心が伝えられている。11月に控えるFIFAワールドカップカタール2022に向け、南野本人が継続的な試合出場を望んでおり、他クラブへの移籍も視野に入れていると報じられていることから、今夏の去就には注目が集まっている。

 多数のクラブが獲得に興味を示し、争奪戦になることも予想されている南野。同紙によると、リーグ・アンのモナコが同選手に対して設定されている1700万ポンド(約29億円)の売却額の支払いに意欲を示しており、獲得交渉を優位に進めているとのこと。また、イギリス紙『デイリー・ミラー』の報道を引用し、南野本人がモナコへの移籍を前向きに検討していると伝えている。

 モナコは今シーズンのリーグ・アンを勝ち点「69」の3位で終えており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)予選(CLグループステージ進出をかけた予選)への出場権を獲得している。多くのクラブからの関心が伝えられる中、南野は今夏どのような決断を下すのだろうか。