リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、今夏退団した日本代表FW南野拓実について言及した。14日、クラブ公式サイトが伝えている。

 現在27歳の南野は2020年1月にザルツブルクからリヴァプールに加入したが、定期的に出場機会を得ることはできず。昨年冬にはサウサンプトンへの期限付き移籍も経験し、リヴァプールに復帰した2021-22シーズンは公式戦24試合の出場で10ゴール1アシストを記録。カラバオ・カップとFAカップではチーム内得点王に輝き2冠には貢献したものの、リーグ戦でのスタメン出場はわずか1試合に終わり、今年6月28日にモナコへの完全移籍が決定した。

 事あるごとに南野へのサッカーに対する姿勢などを称賛していたクロップ監督は改めて今夏退団した同選手について聞かれると、「もちろん、彼はリーグ・アンで成功するだろうし、彼の成功を祈っている」と新天地での活躍に期待を寄せつつ、「正直なところ、我々は彼がいなくなって寂しく思っている」と寂しさを口にした。

「彼は素晴らしい選手であり、我々のスカッドの素晴らしい部分でもあった。(サディオ・)マネ、(ロベルト・)フィルミーノ、(モハメド・)サラーという固定された前線3人がいる時にリヴァプールにやってきた選手ということは忘れてはならない。新しくディオゴ・ジョッタとも契約したし、先発に入れないからといって悪い選手なわけではない」

「一緒にいるためにも、次に出場するにしてもワールドクラスな選手でいなければならない。タキ(南野の愛称)は我々のために信じられないほどうまくやってくれたし、彼をぜひとも引き留めたかった。でも、彼がもっと頻繁に、もっと定期的にプレーしたいということは100パーセントわかっていた。それは彼の観点からすれば100パーセント正しいことだ」

「我々は彼の成功を願っている。昨シーズンにタキ・ミナミノがいなかったら我々は無冠に終わっていたということは簡単に言える。彼が決勝へと導く決定的なゴールをすべて決めたんだ。彼がリヴァプールでの時間を楽しんでいたことは知っているが、もちろんもっとプレーしたかったとも思う。それがモナコへと移籍することになったし、彼にとっては完璧に理にかなっていることだ。彼が信じられないほどに活躍することを私は本当に確信している」