イングランド2部のハダースフィールドは16日、日本代表DF中山雄太が加入することをクラブ公式サイトで発表した。

 昨シーズンまで所属していたズウォレ(オランダ)との契約は6月30日で満了を迎えたため、移籍金の発生しないフリートランスファーでハダースフィールドに加入する。2024年6月30日までの契約を結び、背番号は「33」に決定した。

 現在25歳の中山は、柏レイソルの育成組織出身で、2019年1月にズウォレへ完全移籍。2021-22シーズンはエールディヴィジの28試合に出場して1ゴール2アシストを記録したものの、チームは2部降格の憂き目に遭っていた。

 また、日本代表では各世代別のチームで主力として活躍し、昨年夏の東京オリンピックにも出場した。2019年6月にデビューを果たしたA代表では、これまで16試合に出場している。

 ハダースフィールドのダニー・スコフィールド監督は、中山について次のようにコメントしている。

「獲得の初期段階から、彼が我々のグループに本当にフィットすることは明らかだったので、雄太と一緒に仕事ができることを本当にうれしく思っています」

「彼は非常に優れたゲーム理解力を持っています。彼は私たちが本当に好きな質の高い選手で、私たちのプレースタイルに攻守両面で完璧にフィットすると感じています。センターバック、左サイドバック、そしてアンカーもこなせる雄太の能力は、流動的なサッカーに貢献してくれるはずです」

 中山が加入するハダースフィールドは、ウェストヨークシャーを本拠地としており、“テリアズ”の愛称で知られている。1920年代にイングランドを席巻した古豪であり、1923ー24シーズン、1924-25シーズン、1925-26シーズンにイングランド1部リーグ史上初となる3連覇を達成した。

 第二次世界大戦後は下部リーグが主戦場に。2017年に45年ぶりとなる1部リーグ復帰を果たし、2017-18シーズンはプレミアリーグ残留を果たしたが、翌シーズンは最下位で降格。以降、2部チャンピオンシップで戦っている。2021-22シーズンはレギュラーシーズンを3位で終えて昇格プレーオフに進出したものの、決勝でノッティンガム・フォレストに敗れて惜しくも昇格を逃していた。

【画像】ハダースフィールドのユニフォームに身をつつんだ中山