DF板倉滉が所属するボルシアMGは23日、MF久保建英が所属するレアル・ソシエダとのプレシーズンマッチを本拠地『ボルシア・パルク』で行った。

 ボルシアMGにとっては今夏最後の、レアル・ソシエダにとっては今夏2試合目のプレシーズンマッチ。板倉は先発出場し、ニコ・エルヴェディとセンターバックのコンビを組んだ。一方、久保はベンチスタートとなった。

 レアル・ソシエダはボルシアMGの2バックに対して2トップを当て、相手のビルドアップを制限。ボルシアMGは思うようにボールを前に運ぶことができない。お互いにチャンスを多く作れずこう着状態が続くなか、ボルシアMGは42分に絶好機を迎える。板倉が最終ラインで相手のプレスを剥がすと、縦パスを入れて速攻の起点に。ラース・シュティンドル、フロリアン・ノイハウスを経由して、前線のマルクス・テュラムにボールが渡る。テュラムはペナルティエリアまでボールを運び、相手DFロビン・ル・ノルマンに倒されてPKを獲得する。キッカーを務めたラミ・ベンセバイニがゴール右隅に突き刺し、ボルシアMGが先制に成功した。

 1点ビハインドで折り返したレアル・ソシエダは、ハーフタイムでGKアレックス・レミロを除く全フィールドプレイヤーを交代。久保はトップ下として後半頭から出場した。

 61分、レアル・ソシエダが試合を振り出しに戻す。ホナタン・ゴメスのシュートは相手DFにブロックされるが、こぼれ球に反応したホン・カリカブルが板倉を背負いながらオーバーヘッドシュートを放ち、これがゴールに吸い込まれた。

 ボルシアMGは66分、エルヴェディが相手との接触プレーで左足首を痛めてピッチを後にする。ダニエル・ファルケ監督はクリストフ・クラマーに代えてトニー・ヤンチュケ、エルヴェディに代えてルカ・ネッツを投入。ヤンチュケとベンセバイニがCBコンビを組み、ネッツは左サイドバックへ。板倉が一列ポジションを上げてボランチに入った。

 78分、久保に見せ場が訪れる。ペナルティエリア内でボールを受けると、ファーストタッチで相手DFを剥がし、GKヤン・ゾマーと対峙。さらにゾマーもかわしてフィニッシュに持ち込もうとしたが、戻ってきた相手DFにクリアされてシュートは打てなかった。

 試合はこのまま終了し、1-1のドローに終わった。

 ボルシアMGは31日に2022-23シーズンの公式戦初戦を迎え、DFBポカール1回戦でオーベラッハーン(5部)と対戦する。一方、レアル・ソシエダは27日にオサスナとのフレンドリーマッチを予定している。

【スコア】
ボルシアMG 1-1 レアル・ソシエダ

【得点者】
1-0 43分 ラミ・ベンセバイニ(ボルシアMG)
1-1 61分 ホン・カリカブル(レアル・ソシエダ)

【スターティングメンバー】
ボルシアMG(4-4-2)
ゾマー;スカリー(75分 ライナー)、板倉滉、エルヴェディ(67分 ネッツ)、ベンセバイニ;ヘアマン(85分 ノス)、クラマー(66分 ヤンチュケ)、ノイハウス、シュティンドル(85分 フラウロ);ホフマン、テュラム(75分 ミューゼル)

レアル・ソシエダ(4-3-1-2)
レミロ(62分 スビアウレ);アリツ(HT ゴロサベル)、ル・ノルマン(HT スペルディア)、パチェコ(HT アランバーリ)、D・リコ(HT ホナタン・ゴメス);B・メンデス(HT トゥリエンテス)、イジャラメンディ(HT R・ナバーロ)、メリーノ(HT A・マルティン);D・シルバ(HT 久保建英);イサク(HT C・フェルナンデス)、チョー(HT カリカブル)