日本代表MF水沼宏太(横浜F・マリノス)が26日、メディア対応を行った。

 現在32歳の水沼は、EAFF E-1 サッカー選手権 2022決勝大会に臨む日本代表に選出されている。日本代表は、19日に行われた同大会初戦の香港代表戦に6-0と大勝したものの、続く24日の中国代表戦は0-0とスコアレスドローに終わっている。水沼は、香港代表戦で先発出場して64分までプレー。中国代表戦ではベンチスタートとなり、出場機会はなかった。実力で上回ると見られていた中国代表に引き分けた点について、水沼は「3戦全勝して優勝しようというなかで勝てず、すごく悔しかったです」とコメントした。

 出場機会が訪れなかった中国代表戦について「自分の武器として使える部分はたくさんあったかなと思っていた」と語る水沼。27日の韓国代表戦に向けて「自分が出られれば、チームとして機能するように、その一員になれるように武器を使いながら戦いたいなと思います」と意気込んだ。

 その韓国代表は、現在E-1選手権で2連勝中。日本代表は、同大会優勝を懸けて“永遠のライバル”と戦うことになる。水沼は「最後は気持ちの部分が大事になってくる」と語り、韓国代表に勝利する意義を強調した。

「初めての選手がたくさんいるなかで、Jリーグの選手だけが集まってやるという意味では、日本サッカーにとって大事な大会になってきます。Jリーグの選手が集まっているからこそ、プライドを持って戦わないといけないところもたくさんあるので、いろんな戦い方はありますけど、とにかく相手に勝つことが一番ですね」

「僕が出たとしたらサイドになると思いますけど、近くの選手と連携しながらいろいろなアイデアを出しながら攻撃していければチャンスは増えると思います。僕自身はそんなにプレッシャーを感じていませんし、バッシングは国を背負って戦っていればあることなので、選手たちは結果で示さないといけない。プロ選手としては当たり前のことなので、責任感を持ってピッチに立てればいいと思っています」

 水沼は「国を背負って戦える機会はそうないので、僕自身はこれからもそういう戦いをしていきたいです。良い意味で楽しみながら戦っていければ」と、“サバイバル”を勝ち抜いて今後も代表に残る意欲を示した。一方で「勝たないことには先につながることは絶対にない」と言い切るなど、韓国代表戦で良いパフォーマンスを見せて好結果につなげることが、代表生き残りの必須条件となることも承知しているようだった。

「自分もまだまだ成長したいですし、代表に初めて呼ばれて、国を背負って戦うことの素晴らしさに気づきました。ずっと代表に居続けたいと素直に思いましたし、W杯の直前に選んでもらって、チャンスは開けたと思っています。絶対にW杯に出たいという気持ちになりましたし、このチームで結果を残さないことには次につながらない。自分一人では何もできないですけど、チームが一つになれば良い結果がついてくると思うので、僕のできることはすべてやりたいです。明日、もしピッチの外にいても僕自身のやりたいことをやっていると思います」