DFBポカール1回戦が31日に行われ、オーベラッハーン(5部)とボルシアMG(1部)が対戦した。今夏ボルシアMGに加入した日本代表DF板倉滉は、先発で公式戦デビューを果たし、センターバックの一角でフル出場した。

 ボルシアMGは2分に幸先よく先制する。アラサヌ・プレアがペナルティエリアの前に縦パスを通し、ラース・シュティンドルがワンタッチでコースを変えてマルクス・テュラムにスルーパスを通す。テュラムは相手GKとの一対一を制してゴール右下へと流し込んだ。

 22分、ボルシアMGがリードを広げる。ジョゼフ・スカリーのスルーパスに抜け出したヨナス・ホフマンがグラウンダーで折り返し、ゴール前に走り込んだテュラムが合わせてネットを揺らした。

 ボルシアMGは36分、シュティンドルのスルーパスにテュラムが抜け出し、“またぎ”を入れて相手GKをかわす。無人のゴールへと冷静に流し込み、ハットトリックを達成した。さらに37分、ボルシアMGが4点目を獲得。高い位置でボールを奪ったシュティンドルが折り返し、ペナルティエリア内で受けたホフマンが右足で相手GKの股の間を通した。

 45分には右からのクロスをラミ・ベンセバイニが押し込み、ボルシアMGが5点目を獲得。前半終了間際にはカウンターをホフマンが完結させ、ボルシアMGは大量6点のリードで折り返す。

 後半立ち上がりの47分、ボルシアMGが次の1点を獲得する。高い位置でボールを奪った流れからプレアが右足一閃。これは相手GKに防がれたが、こぼれ球をシュティンドルが押し込んだ。さらに59分、スルーパスに抜け出したスカリーがチップキックでネットを揺らし、ボルシアMGに8点目が生まれる。

 すると61分、オーベラッハーンが1点を返す。ロングボールに抜け出したニコ・ヒューバーが板倉たちの背後を取ってペナルティエリア内に侵入。相手GKモリッツ・ニコラスとの一対一を制してネットを揺らし、DFB杯初参戦のオーベラッハーンにとっては記念すべき大会初ゴールとなった。

 78分、ボルシアMGが9点目をゲット。テュラムの折り返しをペナルティエリア中央で受けたフロリアン・ノイハウスは、冷静に相手をかわし、右足を振り抜いてゴール右上に突き刺した。

 試合はこのまま終了し、ボルシアMGが大勝で1回戦を突破した。ブンデスリーガは来週末に開幕し、ボルシアMGは6日にホームでホッフェンハイムと対戦する。

【スコア】
オーベラッハーン 1-9 ボルシアMG

【得点者】
0-1 2分 マルクス・テュラム(ボルシアMG)
0-2 22分 マルクス・テュラム(ボルシアMG)
0-3 36分 マルクス・テュラム(ボルシアMG)
0-4 37分 ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
0-5 45分 ラミ・ベンセバイニ(ボルシアMG)
0-6 45+3分 ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
0-7 47分 ラース・シュティンドル(ボルシアMG)
0-8 59分 ジョゼフ・スカリー(ボルシアMG)
1-8 61分 ニコ・ヒューバー(オーベラッハーン)
1-9 78分 フロリアン・ノイハウス(ボルシアMG)