プレミアリーグ第1節が5日に行われ、アーセナルとクリスタル・パレスが対戦した。

 2022-23シーズンのプレミアリーグにおけるオープニングマッチとなる一戦。アーセナルはプレシーズンから好調を維持し、特に新加入のガブリエル・ジェズスは早くもチームにフィット。“新エース”として得点を量産した。2位で終えた2015-16シーズン以来、7シーズンぶりの“トップ4”フィニッシュを狙う今季の開幕戦には、7月30日に行われたエミレーツ・カップのセビージャ戦と同じ11人が並んだ。新戦力のジェズスとオレクサンドル・ジンチェンコ、今季からキャプテンに就任したマルティン・ウーデゴーアらが先発に名を連ねている。負傷の影響で出遅れていた冨安健洋はメンバー外となった。

 試合は序盤からアーセナルがペースを握る。12分にはジェズスが個人技で突破を図り、最後はガブリエウ・マルティネッリが左足でフィニッシュ。決定的な場面だったものの、シュートは枠を外れた。20分には右コーナーキックを獲得する。ブカヨ・サカの蹴ったボールはファーサイドでフリーとなっていたジンチェンコの元へ。中央への折り返しをマルティネッリが頭で押し込み、アーセナルが先手を取った。

 41分にはクリスタル・パレスがチャンスを創出。敵陣中央付近で得たフリーキックをファーサイドで送ると、ヨアヒム・アンデルセンが折り返し。最後はオドソンヌ・エドゥアールがヘディングシュートを狙うも、アーロン・ラムズデールのファインセーブに阻まれた。前半はこのままアーセナルの1点リードで終了する。

 後半最初の決定機を作ったのはクリスタル・パレス。51分、敵陣でボールを奪うと、ウィルフレッド・ザハが背後のスペースへスルーパス。エベレチ・エゼがGKと1対1のチャンスを迎えたが、またもラムズデールに防がれた。

 その後は徐々にクリスタル・パレスが試合の主導権を握って押し込む時間帯が続くも、今夏にマルセイユへのレンタル移籍から復帰したウィリアン・サリバを中心にアーセナルの守備陣が粘りを見せ、ゴールを許さない。

 アーセナルは危ない時間が続いたものの、終盤に“若きエース”が躍動する。途中出場のエディ・エンケティアが前を向いて右サイドに展開すると、ボールを受けたサカは縦への突破を選択。右足でシュートを狙うと、相手DFに当たってネットを揺らし、アーセナルが貴重な追加点を挙げた。

 試合はこのままタイムアップ。アーセナルがプレミアリーグ開幕戦で白星を掴み、幸先の良いスタートを切った。アーセナルは次節、13日にレスターをホームに迎える。一方、クリスタル・パレスは15日に敵地でリヴァプールと対戦する予定だ。

【スコア】
クリスタル・パレス 0-2 アーセナル

【得点者】
0-1 20分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
0-2 85分 マーク・グエイ(OG/アーセナル)

【スターティングメンバー】
クリスタル・パレス(4-2-3-1)
GK:グアイタ
DF:クライン、グエイ、アンデルセン、ミッチェル
MF:シュルップ(86分 ヒューズ)、ドゥクレ(75分 ミリヴォイェヴィッチ)、エゼ(86分 エビオウェイ)、ザハ、エドゥアール(58分 マテタ)
FW:アイェウ

アーセナル(4-2-3-1)
GK:ラムズデール
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ(83分 ティアニー)
MF:トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴーア(90+2分 ロコンガ)、マルティネッリ
FW:ジェズス(83分 エンケティア)