中国サッカー界が八百長騒動に揺れている。それが、U-15の大会だというから驚きだ。

『新浪体育』や『鳳凰網体育』など複数の中国メディアが大々的に報じたところによれば、疑惑がもたれているのは、8月7日に行なわれた広東省大会のU-15カテゴリーの決勝。広州が5-3で清遠を破った一戦だ。

 広州は1-1で突入した後半に2点を奪われるも、清遠が後半19分に2人の選手を投入したあたりから試合がおかしな雰囲気となり、PKや緩慢な守備を突いた攻撃で立て続けに4ゴールを奪取。しかも、逆転した広州が最終ラインでボールを回しを始めると、清遠はボールを奪おうとせず、見ているだけ。この行為が不正の印象を強くしている。
 
 ファンからは批判が殺到するなか、元選手でコメンテーターとしても人気のあるドン・ルー氏は、自身のウェイボー(中国版ツイッター)で「これは八百長だ!試合全体の映像が何よりの証拠だ、これ以上証拠を探す必要はない」と糾弾。「審判によって与えられた不当なPKは、レフェリーも駒のひとつであることを示している」と指摘している。

 またジャーナリストのパン・ウェイリも、「中国のサッカーを愛する人は誰でも、普通の人でさえ、厳格な調査を支持するだろう。いったい誰を騙しているんだ、子どもを騙すことはできない」と指弾している。
 
 子どもに八百長を指示したのだとしたら、もってのほか。中国サッカー協会は調査することを発表しており、結果が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「試合の映像が何よりの証拠」と元選手が怒り!緩慢な守備で失点を重ね…