ドイツ代表主将MFヨシュア・キミッヒは、2022年ワールドカップ(W杯)の日本代表戦における自分たちの行動を悔やんだ。13日、イギリス『BBC』が伝えている。

日本代表との試合前、ドイツ代表の選手たちは写真撮影時に手で口を隠し「FIFAがチームを黙らせている」というメッセージを伝えようとした。

カタールW杯では多様性を表現する『OneLove』の腕章を着用する予定だった欧州7か国のキャプテンたち。しかし国際サッカー連盟(FIFA)は同選手たち及びナショナルチームに対して、腕章を着けた選手に制裁を科すと発表していた。

結果的にドイツ代表は日本代表に1-2で敗北し、グループステージからも姿を消したわけだが、キミッヒは同大会を振り返り「選手の中でも特に代表のキャプテンは、特定の価値観を支持するべきだと思う。でも、常に政治的な意見を表明することが仕事ではない」とコメントした。

政治的意見を表明したことで「大会が持つ魅力を少しばかり奪ってしまった」と後悔したキミッヒ。

そのうえで「過去に我々は正しくないことをした。だからこそ譲れない価値観を支持したいが、世の中には政治に取り組むべき人々がいて、彼らが専門家だ。ドイツ代表チームは政治の専門家ではない」自国の歴史に触れつつ、代表チームと政治の関係性を説いた。

なお、2034年に行われるW杯の候補地としてサウジアラビアが挙がっているが、同国では人権問題や建設現場における移民労働者の待遇についての懸念が取りざたされている。

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キミッヒは「10年後のW杯に参加する選手たちが大会に集中してくれることを願っている。結局のところ、僕たちは結果で評価されるので、出場できればベストを尽くすのが義務だ」と、未来のドイツ代表にメッセージを送った。