フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地が今季初アシストを記録し、チームの勝利に貢献した。

■鎌田が今季初アシスト

 ブンデスリーガ第4節、ブレーメン対フランクフルトが現地時間8月28日に行われた。前節、途中出場となった鎌田は左サイドで先発出場し、元日本代表MF長谷部誠はベンチ入りを果たすも出番なく終わっている。

 先制ゴールを決めたのはフランクフルト。開始2分、ランダル・コロ・ムアニが左サイドで粘りペナルティエリア左でマイナスのパスを供給。走り込んで来た元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェがワントラップから右足を振り抜いて決めたのだ。開始2分の電光石火弾がゲッツェにとって移籍後初ゴールとなった。

 しかし、フランクフルトは前半14分にアントニー・ユングのゴールで同点とされると、17分にFKからレオナルド・ビッテンコートのヘディングシュートが決まり、立て続けの失点で逆転を許してしまう。

 それでも32分、センターサークルで相手のパスミスを鎌田が拾うと、前線へ走ったコロ・ムアニへパスを供給。これをフランンス人FWがゴール前まで運び、ゴールネットを揺らしてみせた。コロ・ムアニのドリブルが一度相手に触れられたことでアシストはつかなったものの、鎌田のお膳立てで生まれたゴールだった。

 続く39分、セバスティアン・ローデの縦パスに反応したイェスパー・リンドストロムがゴールを記録してフランクフルトが再びリード。前半はフランクフルトの1点リードで折り返すと、後半開始早々に追加点を記録する。48分、エリア左に侵入したコロ・ムアニの横パスを中央で受けた鎌田が脅威のボールキープから冷静にパスを送ると、走り込んできたジブリル・ソウがダイレクトでゴールを決めた。

 鎌田のこのアシストにはツイッター上で「ペナルティエリア内でエラい事冷静にシューターを探す鎌田選手」や「素晴らしいおとしからのゴール」「もうブンデスではやることがないかもしれない」などの声があがった。

■撃ち合い制す

 鎌田の超絶アシストからゴールを決めたフランクフルトだったが、試合終了間際にPKで失点。それでも、フランクフルトが1点のリードを守り切って4−3の勝利を収めた。壮絶な撃ち合いを制したフランクフルトは4試合目にして今季初勝利となった。

 昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)王者として臨む今季。フランクフルトはリーグ序盤で苦戦するも、ようやく今季初勝利を記録した。今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を戦うフランクフルトは、躍進を遂げることができるのだろうか。