ベンフィカへの移籍で合意に達したと報じられている日本代表MF鎌田大地(26)だが、フランクフルト側は放出を望んでいないことを明確にした。
今夏の移籍市場も残り数日となり、補強を行いたいクラブの動きが活発になっている。
差し迫る移籍もあれば、熱望しながらも獲得に漕ぎ着けないクラブ、移籍を希望しながら叶わない選手と様々な局面を迎えている。
ただ、移籍市場が閉まるまでは何が起こるか分からないのがサッカー界。1日で全てが変わる可能性も十分にある。
そんな中で突然出てきた鎌田の移籍合意報道。今夏の移籍は話題になっていたが、具体的に話が進んでいない中で、ベンフィカと合意したと報じられた。
しかし、28日に行われたブンデスリーガ第4節のブレーメン戦を前にフランクフルトのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるマルクス・クレシェ氏とオリバー・グラスナー監督は鎌田の移籍を望んでいないことを明らかにした。
ドイツ『Hessenschau』によれば、クレシェSDはブレーメン戦前に「彼は残ると思う」と『DAZN』でコメントしていた。
また、グラスナー監督は試合後の会見で鎌田について言及。「カマダが我々にコミットしてくれたことに試合前に安堵した」とコメント。「ここ数日、彼と何度も話をした。彼は我々と一緒にいる。間違いない」と語り、今夏の移籍はないことを強調した。
クレシェSDも「彼と一緒に成長することが目標だ。また、心地良さも感じているようだ。彼は、我々の中に何があるかも理解している」とコメント。「彼があと数試合は一緒にプレーできると確信している」と、今夏は移籍しないという見解を示した。
とはいえ、クラブ間の交渉は最後まで続くと見られている。今季は開幕戦こそ出番がなかったものの、その後のブンデスリーガでは2試合連続ゴール。また、ブレーメン戦は2アシストで勝利に貢献した。さらにDFBポカールでも2ゴールを決めており、出番こそ限られることがありながらも、シーズン序盤から数字を残している。
より一層フランクフルトで存在感を増す鎌田。今季はチャンピオンズリーグ(CL)の戦いも待っているだけに、残留を選ぶ可能性が高いかもしれない。