好調な選手を獲得してシーズンを走り抜く算段か

今夏の移籍市場ではアーリング・ハーランド、セルヒオ・ゴメス、カルヴィン・フィリップス、シュテファン・オルテガの4選手を獲得したマンチェスター・シティ。昨季の冬に獲得したフリアン・アルバレスもチームに合流しており、新体制で季を戦っている。

そんなシティは今夏での補強終了宣言を指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが行っており、今後の動きはないと見られている。ベルナルド・シウバがチームを離れた場合、その穴埋めをするようだが、バルセロナがポルトガル代表MFを獲得できる時間はないといえる。

英『The Sun』によればシティは冬の移籍市場で1億ポンドを使う準備があるようだ。11月から約1カ月間開催されるワールドカップ・カタール大会で輝きを放った選手に注目すると考えられており、クラブが予算を用意しているという。

今夏4選手を獲得したシティだが、例年と比較すればお金を使わない夏だった。ハーランドに5140万ポンド、フィリップスに4500万ポンド、ゴメスに1100万ポンドの計1億740万ポンド(オルテガはフリー)を使っており、バンジャマン・メンディ、カイル・ウォーカー、ベルナルド・シウバ、エデルソン・モラレス、ダニーロを一気に獲得した17-18シーズンと比べ静かな夏だといえる。

W杯やEURO2020といった国際大会では急激に評価を高める選手が出てくる。ハメス・ロドリゲスやレナト・サンチェスがまさにそうであり、前者はレアル・マドリードへ、後者はバイエルン・ミュンヘンにステップアップしている。

シティは他のビッグクラブと比べスカッドが薄く、W杯で存在感を示した好調な選手を獲得することで過密日程が予想されるシーズン後半戦を走り抜くといった考えがあるのかもしれない。とくに守備陣はサイドバックやセンターバックは核となる選手が離脱すれば、クオリティを保つのは難しく、CBはすでに怪我人が2人いる。

W杯での活躍を見極めたいと考えているシティ。4年に一度の祭典であり、シティ行きを掴む選手は出てくるのだろうか。