アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(26)には、プレミアリーグ内で新たな移籍先候補が浮上。ただ一方で、かつてボルシア・ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した元日本代表MF香川真司(33)と比較した上でのプレミアリーグ移籍反対論も沸き起こっている。
鎌田大地はフランクフルト攻撃陣の中心選手として活躍し、昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に大きく貢献。フランクフルトとの契約期間が来年6月までである中、トッテナム・ホットスパーやリーズ・ユナイテッドなどプレミアリーグ所属クラブからの関心が伝えられていた。
また先月28日にはポルトガル1部ベンフィカへ移籍する可能性が浮上。選手サイドとベンフィカの個人合意が伝えられていたが、選手本人はフランクフルトのオリバー・グラスナー監督との話し合いの末に残留を決断。現在、両者は契約延長にむけて交渉中とみられている。
しかしイギリス・バーミンガムの地元メディア『バーミンガムライブ』の報道によると、アストン・ビラはブラジル代表MFドウグラス・ルイス(24)の後釜候補として鎌田大地をリストアップする可能性があるとのこと。
ドウグラス・ルイスは来年6月にアストン・ビラとの契約が満了を迎える中、アーセナルやリバプール、アトレティコ・マドリード、ACミランなどから関心を寄せられており、退団の可能性が高まっているという。
『バーミンガムライブ』はドウグラス・ルイスの後釜候補としてレスター・シティ所属のベルギー代表MFユーリ・ティーレマンス(25)、オリンピック・リヨン所属のMFフセム・アワール(24)、鎌田大地など7選手を列挙。
鎌田大地について「カマダは攻撃的なミッドフィルダーかセカンドストライカーのタイプであり、その才能は明らかである。昨季はアイントラハト・フランクフルトのヨーロッパリーグ優勝に貢献し、今季もブンデスリーガ5試合で3ゴール2アシストと、まるで火だるまのようなスタートを切っている」
「カマダの市場価値はつねに上昇している。現在契約が来年6月30日に切れることを考えると、彼を獲得しようとするクラブが長い行列を作るだろう」と記し、複数クラブによる争奪戦が必至との見方を示している。
ただ一方でドイツメディア『シュポルト1』は今月8日、鎌田大地によるプレミアリーグ挑戦の可能性を考察。「プレミアリーグはスター選手が多く、カマダの同胞の中にもプレミアリーグ挑戦を求めた者がいる。香川真司は彼の思考回路に一役買っているかもしれない」
「ただプレミアリーグは必ずしも幸運をもたらすとは限らない。2012年夏、香川真司はマンチェスター・ユナイテッドに移籍。プレミアリーグ優勝を果たしたが、2年間で46試合の先発出場にとどまってドルトムントに復帰した」と、香川真司の失敗例を紹介するとともに「カマダは今後どうするか、慎重に検討しなければならない」と綴っている。