15日、9月の欧州遠征に臨む日本代表メンバー30人が発表された。

カタール・ワールドカップ(W杯)前の最後のトレーニングキャンプとなる今回の活動。アメリカ代表、そしてエクアドル代表と、ドイツのデュッセルドルフで対戦する。

森保一監督は、本大会前最後の活動に関してコメント。日本人も多い街での代表活動に言及し、しっかりと結果と内容を見せたいとした。

「今回のデュッセルドルフで行われるアメリカ戦、エクアドル戦に向けて、まずはチームでこれまで積み上げてきたものと、さらに積み上げられるように、2戦ではありますが、まずは目の前の一戦一戦に最善の準備をして戦っていきたいと思います」

「その先にカタールW杯に向けてチームの強化、良い準備になっていけるよう、未来を見据えながら一戦一戦戦っていきたいと思います」

「我々が今回活動させていただくデュッセルドルフはたくさんの日本人の方がいらっしゃいます。デュッセルドルフ在住の方だけでなく、ヨーロッパからたくさんの日本人が応援に来てくださると思っています」

「在住の方々に、日本でメディアの皆さんを通して応援してくださる方々に勝利をお届けして、喜んでいただく。我々がチーム一丸となって戦う、選手が個々の良さを出して戦うということをお見せして、喜び、そして楽しんでいただけるような試合の内容を見せ、結果を出したいと思います」

本大会は26名が登録される中、今回は30名を招集。W杯のような大きな大会では、ベンチメンバーの振る舞いも重要となってくる。

今回もその意図があるかという質問に森保監督は「全選手が試合に出た時、試合に出られなくベンチで応援する側に回ったとしても、チームのためにという大前提の下、自分ができることを準備して、試合に向けて気持ちを1つにして戦ってくれると思っています」とコメント。「選手は試合に出られなければストレスが溜まるというのは当然あると思いますが、全ての選手がチームのためにと考えてくれる、一緒に戦ってくれると思っています」と、どんな時もチーム一丸であると強調した。

また、「これまでもメンバー外であったり、試合に使ってあげられる選手、プレーできなかった選手は常に出てきている中で活動してきましたし、直近の6月や最終予選では、かなり出場時間等々も差が出ていたところもあると思います。その中で、チームとして問題が出たことはなかったです。選手を信用して、信頼して、招集したいなと思っています」と、態度で不満を露わにする選手や
パフォーマンスが落ちる選手など、問題はなかったと語った。

それでも、「選手として試合に出られなければストレスが溜まると思うので、私も含めて、スタッフ全体で選手をサポートしていけるように、選手が少しでも思い切ってプレー、活動できるようにコミュニケーションをとっていければと思います」と、しっかりとケアをしていきたいとコメントした。

一方で、森保監督は、選手が主張するというメンタリティは大事だとコメント。「みんなが1番だと思ってプライドを持って戦っている選手だと思うので、ヤンチャかどうかはわかりませんが、みんな俺が1番、王様であると思っていると思いますし、逆にそうであって欲しいです。そういう選手たちが、気持ちの部分でチームのために、仲間のために走って戦うということを出してくれると思っています」と、自分を信じている選手たちが、チームのために働くことで大きな力になると考えているようだ。

また、30名という人数についても言及。このメンバーを中心に本大会のメンバーを選考することは間違いないとしながらも、今回招集されていない選手でも本大会で招集する可能性は十分あると語った。

「人数については、ケガ人等々ということよりも、今回30名選ばせてもらっていますが、26名というよりも、もう少し大枠で今回招集させてもらい、活動した上でW杯に向かっていくほうが、共有の幅もより広がって厚みも出ると思いました」

「この30人以外にも、最後パフォーマンスを発揮してくれて、カタールW杯を日本代表選手として戦ってくれる選手もいると思います。今回の活動を中心にということは間違い無いと思いますが、この活動を中心に選手選考をしていくプラス、まだまだリサーチしている選手もいますので、最後までしっかり見ていきたいと思っています」