レアル・ソシエダに所属している日本代表MF久保建英が、ラ・リーガ通算100試合出場を達成した。
ラ・リーガ第6節が18日に行われ、レアル・ソシエダはホームにエスパニョールを迎えた。スタメン出場を果たした久保は17分、プレスから相手GKのミスを誘発し、ノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートの先制点をアシスト。直後に1点を返されるも、29分にスペイン代表MFブライス・メンデスが勝ち越しゴールを挙げた。試合はこのまま終了し、レアル・ソシエダはラ・リーガ3試合ぶりの白星、かつ今季ホーム初勝利を掴み取った。
同試合に先発出場し、82分までプレーした久保は、この試合でラ・リーガ通算出場試合数が「100」に到達。日本人選手では歴代2人目となる記録を達成した。
2019-20シーズンからラ・リーガでのキャリアをスタートさせた久保は、レアル・マドリードからのレンタル移籍という形で3クラブでプレーしてきた。初年度は“プリメーラ”昇格1年目のマジョルカで主軸として活躍し、35試合試合出場4ゴールを記録。翌2020-21シーズンは前半戦をビジャレアルで過ごし、13試合に出場した。同シーズンの後半戦はヘタフェへと移り、18試合に出場して1ゴールをマーク。2021-22シーズンは再びマジョルカへと“武者修行”に出て、28試合に出場して1ゴールを挙げた。
ラ・リーガで4シーズン目を迎える今季は、完全移籍を果たしたレアル・ソシエダでプレー。開幕からここまで全6試合に出場しており、うち5試合はスタメンでピッチに立っている。8月14日に行われた第1節のカディス戦では、クラブにおけるシーズンの“オープニングゴール”を決めた。
なお、これまでに柴崎岳(レガネス)、中村俊輔(横浜FC)、家長昭博(川崎フロンターレ)など、1部に限定すると実に13名の日本人選手がラ・リーガのピッチに立ってきた。しかし、複数シーズンに渡ってラ・リーガでのプレーを続けた選手はごくわずかだ。久保よりも前にラ・リーガで100試合出場を達成したのは乾貴士(清水エスパルス)のみ。乾は2015年夏にフランクフルトからエイバルへと完全移籍で加入すると、2018年夏にベティスへと完全移籍。シーズン途中にはアラベスへのレンタル移籍も経験し、シーズン終了後には完全移籍でエイバルに復帰した。これまでにエイバルで146試合出場14ゴール、アラベスで12試合出場2ゴール、ベティスで8試合出場を記録。通算の出場試合数「166」は日本人トップの数字だ。
現時点で久保と乾の出場試合数は離れているが、久保はヨーロッパへ渡って以降はスペイン一筋でプレーを続けており、今後も出場試合数を増やしていくことが予想される。久保が今後もラ・リーガでのプレーを続けるならば、乾が打ち立てた偉大な記録を更新する日も遠くはないかもしれない。