母国と対戦する日本をよく知るロドリゲス氏が回答
森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、12月1日(日本時間2日4時)にカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦でスペイン代表(同7位)と対戦。決勝トーナメント進出へ厳しい相手となるなか、スペインメディアが自国出身の元Jリーグ監督のコメントを紹介している。
日本は初戦ドイツ代表戦で2-1の勝利。第2節はコスタリカ代表相手に0-1と敗戦し勝ち点3の状態で強豪スペイン戦を迎える。勝てば自力でのグループリーグ突破が決まるが、負ければ敗退、引き分けの場合は同時刻キックオフのドイツ×コスタリカ戦の結果に左右される。
そんな日本に対し、スペイン紙「El Periodico Extremadura」は2022シーズンまでJ1浦和レッズを率いていた同国出身のリカルド・ロドリゲス氏のコメントを引き合いに、日本の成長ついて考察している。
ロドリゲス氏は「日本の若い選手は、幼い頃からヨーロッパのトップレベルでプレーしたいという野心を抱いている」と語り、初戦でドイツを破った日本代表チームの強さの背景について「欧州への選手流入が増えたことが、代表チームの成長と選手育成の大きな要因であることは間違いない」と断言している。
また、ドイツへと渡りプレーする日本人選手の多さにも言及。「文化的な問題もあるかと思う。“規律”や“人々の生活習慣”という点でも類似しているところがある」とし「これらはブンデスリーガの監督たちが、日本の選手たちに注目する要因の1つだ」と持論を述べた。
そのうえでロドリゲス氏は、スペインのリーグに渡った選手たちにも触れ「18歳でレアル・マドリードと契約した久保建英は例外だが、ガク(柴崎岳/スペイン2部レガネス)と乾(乾貴士/エイバルなど過去スペインで活躍)がスペインでの良い成功例だろう」と3人の名前を挙げている。
記事では最後に「日本のサッカーは、世界一に食い込めるスター選手の出現を待ちながらも発展している」と記し、ロドリゲス氏の総合的な評価も報じている。
「日本が良質な飛躍のために大きなスターが不足するかもしれないが、明確なゲームモデルと確固たるアイデアを持った競争力のあるチームを基盤に、今後も躍進することが可能だ」
日本へのリスペクトと母国への警鐘を自国メディアに語ったロドリゲス氏。森保ジャパンはこの大一番で勝利をもぎ取り、成長を示すことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)