フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属のMF田中碧(23)は、今月下旬にドイツで行われるキリンチャレンジカップ2試合の日本代表メンバーに選出。ただ同選手の不振もあり、FIFAワールドカップ・カタール大会開催期間中にデュッセルドルフが日本国内で親善試合を開催する可能性はほぼないようだ。19日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
田中碧は昨年6月、川崎フロンターレからデュッセルドルフへ1年レンタルにより加入。昨季のパフォーマンスを高く評価されると、今年4月になって買い取りオプション行使によりデュッセルドルフの完全移籍を果たしていた。
そして今季もここまでドイツ2部リーグで9試合中7試合に先発出場。主力選手として出場機会を確保しているが、『ビルト』は「田中碧は今季開幕から数試合では納得のいくプレーをしていたが、最近はダイブすることが多くなった」
「データもそれを裏付けている。今季最初の4試合では90パーセント以上のパス成功率を誇っていたが、それ以降はどの試合でもこのノルマを達成できていない。デュエル勝利の確率も低迷している」と同選手のパフォーマンスを批判している。
さらに田中碧の不振を原因とした上で「デュッセルドルフは日本とのビジネスもうまくいっていない。ここにきて日立とトーヨータイヤがスポンサーから撤退した」と報道。
「クラブ幹部は日本との関係が近かったため、カタールW杯中の日本ツアー開催を望んでいた。しかし、日本ツアーは確実にマイナス・ビジネスであるため、実施されないことになった」と綴っている。
なお『ビルト』は田中碧のみならず、MFアペルカンプ真大(21)のパフォーマンスも批判。日本人2選手に厳しい視線を送っている。