ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)は18日、日本代表FW伊東純也(29)擁するスタッド・ランスとの一戦で移籍後初ゴールを挙げている。ただイギリス・リバプールの地元紙『リバプールエコー』は、同選手のパフォーマンスを酷評するとともに、移籍市場におけるリバプールの判断を評価している。

 南野拓実はリバプール在籍時の昨季、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグでほとんど先発での出場機会がなく、今年6月にASモナコへ完全移籍。ただASモナコでもサイドハーフで先発起用がつづく中で低調なパフォーマンス露呈。再三にわたり現地メディアからチーム内最低評価を与えられていたが、今月18日のリーグアン第8節・スタッド・ランス戦で移籍後初ゴールをマークした。

 しかし『リバプールエコー』は「南野拓実の残酷な評決により、リバプールの移籍の天才が再び証明される」と見出しをうち、同選手の現状に注目。

 フランスメディア『Le Quotidien du Sport』の報道を引用する形で「フィジカル面における彼の能力に疑問を呈し、プレミアリーグでインパクトを与えるのに苦労したのは当然だ」

 「オーレリアン・チュアメニをレアル・マドリードに売却したことによって得た1550万ポンド(約26億円)を南野拓実の獲得に使ったが、この日本人選手は移籍金に見合う価値がなかったかもしれない」と綴っている。

 またリバプールの補強については「リバプールはここ数シーズン、移籍に関しては物事を正しく行う傾向がある。1つや2つのリスクは冒すが、長い目で見れば正しいことが証明されていることが多い」

 「それは、獲得した選手に限ったことではない。今シーズンもすでに何人か、そのことを思い起こさせるような選手が退団している」と高く評価。南野拓実の放出が正しい判断だったとの見解を示している。

 なおリバプールは南野拓実の他にも、ベルギー代表FWディボック・オリジ(27)をミランへ放出。オリジについても「英メディア『デイリーメール』で「セリエAでこの夏最悪の契約」と評されており、南野拓実と同様のレッテルを貼られた」と酷評している。