日本代表MF鎌田大地(26)は今夏、アイントラハト・フランクフルトに残留。それでも依然としてプレミアリーグ移籍が噂されるなど去就不透明とみられている。そんな鎌田大地の今後について、ドイツ・フランクフルトの地元紙『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』が展望した。
鎌田大地はフランクフルト攻撃陣の中心選手として活躍し、昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に大きく貢献。フランクフルトとの契約期間が来年6月までである中、プレミアリーグへ移籍する可能性が取りざたされていた。
また先月末には、ポルトガル1部ベンフィカへ移籍する可能性が浮上。選手サイドとベンフィカの個人合意が伝えられていたが、選手本人はフランクフルトのオリバー・グラスナー監督との話し合いの末に残留を決断していた。
フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は先月末、選手サイドと契約延長にむけて交渉していることを明かしている。ただ一方で英メディア『バーミンガムライブ』は今月12日、アストン・ビラが来夏退団濃厚なブラジル代表MFドウグラス・ルイス(24)の後釜として鎌田大地をリストアップする可能性があると報道。プレミアリーグ移籍の可能性が残っているとの見方が広まっている。
『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』は「フランクフルトで最も価値のある選手のひとりである鎌田大地は、現在自分自身の市場価値を高めているところだ。そのためフランクフルトとの契約延長交渉は複雑化しており、他クラブからの貴重なオファーを獲得しようとしている最中である」と綴っている。
その上で「フランクフルトには重要な擁護者がいる。長谷部誠は鎌田大地に対して、フランクフルトでプレーを続けて、契約延長するようアドバイスしている」と言及。元日本代表MF長谷部誠(38)が契約延長のカギを握っていると見解を示した。
なおドイツ紙『ビルト』は鎌田大地が今夏残留を決断した背景について「鎌田大地はオリバー・グラスナー監督から干されることを恐れていた。その引き金となったのは、彼が契約延長を行わずに最終年に突入してしまったことだ。(鎌田大地の去就について)クラブ幹部の方針は、契約延長か今夏放出だった」
「だがグラスナー監督からの電話により、鎌田大地からこの恐怖心が取り除かれた。とりあえず彼はフランクフルトでの契約延長を想像できるはずだ」と説明。同選手は今季ここまでブンデスリーガ6試合出場で4ゴール3アシストと、中盤センターの主力選手として活躍している。