セルティック所属の日本代表FW前田大然(24)は23日、キリンチャレンジカップ・アメリカ戦で先発出場。アイントラハト・フランクフルト所属MF鎌田大地(26)の先制ゴールをお膳立てしたが、英紙『デイリーレコード』は前田大然をスタメンに抜てきした森保一監督の采配を疑問視している。

 森保一監督はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選で、前線1トップでヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)を先発起用。ただ両選手とも今月のキリンチャレンジカップ2試合でメンバー外となっている。

 その中、指揮官は前田大然を前線1トップのポジションでスタメンに抜てき。ただツイッター上ではセルティック所属FW古橋亨梧(27)を再びベンチスタートとした森保采配に否定的な声が上がっていた。

 その前田大然は前半から持ち味のスプリント能力を発揮。前半25分にはショートカウンターの局面で裏のスペースに飛び出す。パスこそ来なかったものの、相手DFをひきつけて鎌田大地のゴールに一役買った。

 ただ同選手はハーフタイムで途中交代。『デイリーレコード』は古橋亨梧とMF旗手怜央(24)に出場機会がなかったことに触れた上で「前田大然は今季セルティックでゴールをあげていないにもかかわらず、アメリカ戦でプレーしたセルティック所属の日本人選手となった」と、森保一監督の起用法に懐疑的な見方をしている。

 また『デイリーレコード』の報道によると、前田大然は日本代表合流前のインタビューで「セルティックでは今シーズンまだゴールを決めていません。この状況をすぐに変えたいですね」

 「カタールW杯では強豪国と対戦しますし、とても楽しみですね。日本代表は相手に対してカウンターアタックで崩すので、僕のスピードが活きると思います。素晴らしい大会になると思いますし、みんな楽しみにしていますよ」と語っていたという。

 なお日本代表はこの後、27日にエクアドル代表と対戦。カタールW杯直前の11月17日にはカナダ代表との一戦を控えている。前田大然をはじめセルティック所属の日本人選手に、アピールのチャンスは訪れるのだろうか。