日本代表における立場が注目されているのが、背番号10を担う南野拓実だ。
 
 南野は4年前の森保ジャパン発足当初から主力を担い、4―2―3―1のトップ下で輝きを放ってきた。しかし、カタール・ワールドカップのアジア最終予選途中からシステムが4―3―3に変更され、ベストポジションとは言えない左ウイングに回されてやや苦しんでいた。
 
 さらに所属クラブでも、19年12月に加入したリバプールで分厚い選手層を前にベンチを温め、今夏に移籍したモナコでも出番が限られている。
 
 そんな中で迎えた日本代表の9月ドイツ遠征。23日のアメリカ戦はシステムが再び4―2―3―1に回帰されたものの、南野には出番が訪れなかった。一方、トップ下では鎌田大地、左ウイングでは久保建英と三笘薫が上々のパフォーマンスを披露している。
 
 実績的に南野は日本代表で屈指のアタッカーだろうが、もはや安泰と言える状況下にはない。それゆえ、ワールドカップ登録メンバー発表前では最後の強化試合となる27日のエクアドル戦は、南野の起用法が注目ポイントの1つとなっている。
 
 公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』で9月24日に行われた「アメリカ戦レビュー徹底討論会」でも、視聴者のチャットから質問が多かったため、この話題はテーマの1つに。この生配信にゲスト出演した元日本代表で解説者の松木安太郎氏と坪井慶介氏は、それぞれの持論を展開した。
 
 口火を切ったのが坪井氏で、次のように語った。
 
「個人的な意見としては、南野はやっぱり真ん中で見たいです。4―2―3―1ならCFでもトップ下でもいいから、中央が良いと思います。CFでもトップ下に鎌田を置けば、ポジションを入れ替えながら上手くやれるはずです。サイドの人選を含めて、どう機能するか見てみたいですね」
 
 この意見には松木氏も同調し、4―2―3―1ならCFかトップ下での起用を提言した。
 
「南野は自由にやらせてあげたい。そう考えると、やっぱり中央で使ってほしいよね。チームのためによく働くし、エクアドル戦でコンビネーション、機能性を見たい。是非とも使ってほしいね」
 
 はたして9月27日のエクアドル戦で南野は、どんな起用をされるのか。注目したい。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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