カタール・ワールドカップ開幕を2か月後に控えた日本代表で議論の的になっている1つが、三笘薫の起用法だ。
 
 左サイドからの突破力を武器とする三笘は、ここまで日本代表で9試合に出場して6ゴール・2アシストを記録。ただし、そのうちスタメン出場は3試合のみで、残る6試合はスーパーサブとして起用されてきた。9月23日のアメリカ戦でも68分からピッチに立ち、88分に単独突破からゴールを奪っている。
 
 三笘はスタメンかスーパーサブか。この注目テーマは、公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』で9月24日に行われた「アメリカ戦レビュー徹底討論会」でも話題の1つに。この生配信にゲスト出演した元日本代表で解説者の松木安太郎氏と坪井慶介氏は、それぞれの持論を展開した。
 
「これは意見の分かれるところですね」と先に切り出したのが坪井氏で、次のように語った。
 
「昨日の試合(アメリカ戦)を見ても、僕はスーパーサブのほうがいいと思います」
 
 一方で松木氏は「どっちでもいいと思う」と語り、次のように続けた。
 
「つまり、どっちで使ったら彼が出たら輝くか、ということなんですよね。スーパーサブで使うと良いのに、スタメンで使うとどうも上手くいかないというケースはよくある。今の使い方を見る限り、森保監督の頭にあるのはスーパーサブだと思う。ただ、これは両方でもう少しだけ試した方がいいかもしれない。僕はどっちでもできる選手だと思っているので。選手の立場からすれば、『これだけ結果を出してるんだからスタメンで使ってくれ』って思うのは当然だしね」
 
 しかし、松木氏は「ただ、ディフェンダーからしたら、途中であんな選手が出てきたら嫌だよね。スタメンで使うと対策もされやすいけど、スーパーサブだとそれがされにくい」と現時点の使い方も論理的だと指摘し、坪井氏も同調した。
 
「そうなんですよ。まさに僕が言いたいのはそれなんです。最後の疲れている時間帯にあんな選手が入ってくると、嫌ですからねホントに。相手のディフェンダーはそれまでにイエローカードをもらっていれば、彼のドリブルに対して飛び込めなくなるし、余計に突破がしやすくなります。もちろん選手の立場からすれば、『俺を頭から使ってくれ』って思うはずですけどね」
 
 はたして9月27日のエクアドル戦で森保一監督は、三笘をどう起用するのか。注目が集まる。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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