ブラジルサッカー界の至宝、ネイマール。サントス時代には南米年間最優秀選手賞を2度獲得し、ブラジル代表としてはペレに次ぐ2位の得点記録保持者。2016年にはリオ五輪にOA枠で出場し、金メダルを獲得している。
「ネイマールゼテス」という言葉を知っているだろうか。ネイマールの熱狂的なファンにつけられた呼称で、『ネイマール ブラジルの絶対的エース』(KADOKAWA)ではネイマールのブラジルでの人気ぶりについて綴られている。
同著では、ネイマールにどのくらいのファンがいるかを詳しく知りたければ「2013年6月にカンプノウでひらかれた彼のバルセロナ入団セレモニーの動画を観てみよう」と案内されている。
この日はクラブの新スターを一目見ようと、5万6500人ものバルセロナのサポートがスタジアムに詰めかけた。東京ドームのキャパシティが5万5000人だから、それさえも上回る驚異的な数字だ。
そこでネイマールは技を披露してファンたちを一気に虜に。それ以来、ブラジルの大スターとしてのネイマールの人気はうなぎのぼりで、国全体からのリスペクトの的となっている。
2014年のワールドカップが開催されているあいだは、街の看板やポスター、テレビ広告に至るまで、すべてがネイマールの顔で埋め尽くされる「ネイマールフィーバー」の状態だったという。
そんなブラジルでのネイマール人気から、世界の目は「ネイマールセデス」に向けられるように。ネイマールの最新の髪型を真似するのはもちろん、彼が次に訪れる場所にも詰めかけるなど過激と思われる部分もあり、同著では「地球上でもっとも熱心なファングループといえるだろう」と綴っている。
「ネイマールセデス」はSNSでも彼の動向をチェックしている。公式フェイスブックにはおよそ8800万人、ツイッターでは5800万人という驚くべきフォロワー数で、まさに世界からの注目を集めている。
同著ではネイマールセデスのファンの規模を知りたい人に対して「『#Neymarzetes』でSNS検索してみよう」と指南。日本では昨今あまり見られない「国民的英雄」の人気ぶりをぜひ確認してみては。