守備面での奮闘は見逃せない
日本代表は27日にエクアドル代表と対戦。9月の2連戦最終ゲームを森保一監督はアメリカ戦からスタメン総入れ替えで臨んだ。
その中で光る活躍を披露したのが左サイドバックで先発した長友佑都だ。日本代表の中ではかなりの古株である長友は中山雄太や伊藤洋輝の台頭もあってアジア最終予選以降序列を落としていたが、このエクアドル戦では先発出場となった。
そんな長友は球際での強さが売りであり、対人性能に長けている。エクアドル戦では主導権を握ってボールを保持できず、日本代表は思うように攻撃を進められなかった。ショートカウンターを食らう場面が何度かあったが、左サイドでは長友が体を張って相手を止めている。4回のクリアに1度のインターセプト、4度のリカバリーと守備面で高い数字を残している。
攻撃面に関しては物足りないが、起用された場面で自分の強みを最大限発揮できる選手は自ずと評価が高くなる。そもそも日本代表がワールドカップ・カタール大会で戦うドイツ代表やスペイン代表は格上であり、27日に対戦したエクアドル代表よりも数倍強い。そうなれば主導権を握ってサッカーをすることは難しく、90分常に劣勢の可能性もある。そうなればビルドアップでの貢献や攻撃参加よりも対峙する相手に負けない守備者が最も重宝されることになる。
このエクアドル戦が代表137試合目となった長友。攻撃面での貢献度の低さを批判されることもあるが、これほど守備で頼りになるのであればカタール行きも濃厚だといえる(データは『FOTMOB』より)。