ドイツ戦で負傷した酒井の代わりに右SBでコスタリカ戦スタメン出場か

 カタール・ワールドカップ(W杯)初戦のドイツ戦で負傷した右サイドバック(SB)酒井宏樹(浦和レッズ)の代役は、DF山根視来(川崎フロンターレ)になりそうだ。11月27日にコスタリカ代表戦を控える日本代表は、26日にトレーニング施設での前日練習を終えた。

 練習後、ミックスゾーンで取材に応じた山根は「もちろん最初にここに入って来た時から準備をしてきました。中3日でずっと試合は行われるので、どこかで(出番が)来ると信じて来たので問題なく行けるんじゃないかなと思っています」と、初のW杯出場へ準備が整ったと語っている。

 日本の右SBが対峙することになるコスタリカ代表の左サイドには、FWジェウィソン・ベネットという18歳のスピード豊かなアタッカーがいる。南米予選で活躍し、9月23日の韓国戦でも2ゴールを挙げているベネットをどう止めるかは、大きなポイントだ。

 9月のエクアドル戦(0-0)で山根は、守備に後手を踏むことも多かった。そのため、今回はDF長友佑都(FC東京)が右サイドで起用される可能性もある。山根も「左利きの選手なので、縦に行かせてクロスを上げさせると事故が起きてしまう可能性がある。そこのケアは、相手のSBが上がってくるタイミングを含めて、サイドハーフと2人で見ながら対応していきたい」と、対峙した際のイメージを語った。

 日本が勝利に沸いたドイツ戦だが、山根は「あの場にいられたことは嬉しかったですが、そのなかで自分が1分も試合に出ていない悔しさも同時にありました。出て、何かを残したい思いがあります。緊張感もありますが、その反面、楽しみもすごくある。熱く冷静にやりたい」と、闘志を燃やした。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)