ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(9月7日放送)において、中山雄太が、ワールドカップへかける想いを激白。自身の背中を押してもらったある言葉について語った。

【映像】デュエル王・遠藤航の“ある言葉”

現在、日本代表では左サイドバックを任されている中山だが、複数のポジションができるがゆえに、かつてはどのポジションが最適なのか悩んでいたという。そのとき相談相手となってくれたのが日本代表ボランチでドイツの強豪、VfBシュトゥットガルト所属の遠藤航だ。

遠藤は1対1の勝負に強く、ブンデスリーグで2年連続でデュエル王を獲得。シュトゥットガルトではキャプテンも務めるなど、クラブでも代表でも欠かせない存在だ。

中山は遠藤に相談を持ちかけた理由について「僕はそのときにはポジションがあまり定まってなかったんですけど、彼も僕ぐらいのときに、海外に行って『ポジションどうしよう』という悩みを多分抱えていた。その境遇があったから僕は質問させてもらった」と説明。

ランニング中に中山が「どこで勝負したほうがいいですかね?」と話しかけると、遠藤は「今は試合に出ることが大事。その中で試合に出続けたらどこか変わる可能性はある。現状を頑張れなきゃ1つのポジションも勝ち取れないんじゃない?」と答えたという。

この言葉について中山は「僕にとってすごく大きかった」と振り返ると「1つのことに全力を注げない自分の弱さに気づいたし、僕の中ではすごく響きました」と、背中を押してもらったことを明かしていた。
 


photo:徳丸篤史 Atsushi Tokumaru