サッカー日本代表は15日、カタールワールドカップに向けて開催地ドーハで練習を行った。
この日からチームに合流したFW伊東純也は「(カタールに)着いて、いよいよだなと思いました」と初めてのワールドカップに向けて気分を高めている。29歳で初めて4年に一度の世界一を争う大舞台に立つのである。
しかし、「高ぶってはきていますし、やってやろうという気持ちはありますけど、いつも通りを心がけてやれれば」と必要以上に緊張することはない。所属クラブでも結果が出ており、心身共に良好な状態で戦いの地に降り立つことができた。
この1ヶ月でチーム内には負傷者が増え、不安を抱えている選手も多い。MF遠藤航は脳しんとうの影響から脱せておらず、DF冨安健洋やMF田中碧、FW浅野拓磨も実戦復帰できないままカタールにやってきた。それでも「みんなたぶん試合までには間に合う感じだと思う」と、伊東の見方は楽観的だ。
ただ、伊東が最も惜しんでいるのが負傷によってワールドカップ出場を断念せざるを得なかった選手の存在だ。特に柏レイソルで共にプレーしていたDF中山雄太のアキレス腱の負傷は「は本当にショックでした」と明かす。
「柏時代もずっと一緒にやっていて、雄太も代表にコンスタントに入るようになって一緒にやってきたのでとても残念だなと。彼の分もしっかりやりたいなと思います」
そう決意を固める背景には、中山から受け取ったメッセージもある。負傷を受けてLINEでやり取りしていた際、伊東は愛する後輩から「絶対抜けると思うから、どんどん仕掛けていってくれ。いけば絶対大丈夫だと思う。応援しているよ」というエールをもらった。
仲間の思いも胸に、自身初のワールドカップへ。伊東は「最後まで生き残れてよかったなと思いますし、ここがスタートラインだと思って、しっかりやりたい」と決意を新たにしていた。
(取材・文:舩木渉)
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