日本代表MF遠藤航(29)やDF伊藤洋輝(23)らを擁するVfBシュツットガルトは今月10日、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督の解任を発表。現時点で後任監督は未定だが、伊藤洋輝の起用法に変化が見られるかもしれない。
遠藤航は昨季開幕前にマタラッツォ監督からキャプテンに指名。今季も主将を務める中、ここまで公式戦全試合で先発出場している。一方の伊藤洋輝は昨年6月、ジュビロ磐田からVfBシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目から3バックの一角でレギュラーをつかむと、今季もここまで公式戦全試合で先発出場。遠藤航とともに中心選手としてチームをけん引していた。
しかしVfBシュツットガルトは今月9日のブンデスリーガ第9節・ウニオン・ベルリン戦で0-1と敗北。3分6敗で18クラブ中17位に低迷している現状をうけて、クラブ幹部はマタラッツォ監督の解任に踏み切っている。
またドイツ誌『キッカー』の報道によると、同監督の後任候補にはホッフェンハイム元指揮官のセバスティアン・ヘーネス氏やフランクフルト元指揮官のアドルフ・ヒュッター氏の名前が挙がっているという。
そんな中ドイツメディア『ブンデスリーガニュース』は、VfBシュツットガルト対ウニオン・ベルリンの一戦を分析。マタラッツォ監督が5バックシステムを採用した点に着目すると、「コンスタンティノス・マヴロパノスと伊藤洋輝は、オープンプレーとセットプレーの両方で非常に良い動きを見せていた。新監督は両選手をウイングバックとして起用することを検討するかもしれない」と綴り、伊藤洋輝にコンバートの可能性があると主張している。
また遠藤航については「(中盤における)遠藤航とナウイロ・アハマダのペアは、監督交代後もいいコンビネーションを継続するだろう」とし、ベンチ要員降格の可能性が低いとの見解を示した。
なお伊藤洋輝と遠藤航は今月1日のブンデスリーガ第8節・ボルフスブルク戦後、コンディション不良により個別トレーニングに終始。伊藤洋輝はウニオン・ベルリン戦で右ふくらはぎを負傷し、76分に途中交代していた。