ヨーロッパリーグ(EL)・グループG第4節が13日に行われ、フライブルク(ドイツ)とナント(フランス)が対戦した。

 ブンデスリーガで2位につけているフライブルクは、ここまでELでも好調をキープ。ブンデスリーガとのメンバー変更は最小限にとどめながら、ここまでELで3連勝を記録し、グループ首位を走っている。迎えた今節は1週間前にホームで対戦したナントとの再戦に。本拠地開催の一戦では、堂安律がダニエル・コフィ・チェレの先制ゴールをアシストすると、その後にも追加点を挙げ、2-0で勝利していた。敵地で行われる一戦で破竹の4連勝を遂げられるか、注目が集まる。

 フライブルクは9日に行われたブンデスリーガ第9節のヘルタ・ベルリン戦からスターティングメンバーを4名変更。堂安は公式戦8試合連続となるスタメン出場を飾った。

 この試合最初にチャンスを作ったのはフライブルク。7分、右サイドでボールを受けた堂安がワンツーから横へ運び、逆サイドへボールを届ける。左サイドで待っていたヴィンチェンツォ・グリフォは強引な仕掛けから右足を振ったものの、シュートはGKの正面へ。

 対するナントは12分、右コーナーキックからムサ・シソコがヘディングシュートを狙うが、シュートはクロスバーに嫌われた。20分には敵陣左サイドでルーズボールを拾ったモーゼス・サイモンがカットインから横に繋ぐと、ペナルティエリア手前でボールを受けたセバスティアン・コルシアが迷わずに右足を振り抜く。今度は右ポストに弾かれ、得点には至らない。

 両チーム徐々にチャンスを作る中、26分に試合の均衡が破れた。左サイド高い位置でサイドチェンジのボールを受けたクリスティアン・ギュンターが、グリフォとのワンツーから左サイドを突破。クロスボールがGKアルバン・ラフォンに弾かれると、ペナルティエリア内に駆け上がってきたルーカス・キュブラーが右足で強烈なシュートを突き刺した。フライブルクが1点をリードして、ハーフタイムに突入している。

 後半開始直後はナントが押し込む時間となったが、得点には至らない。徐々にフライブルクが試合の主導権を握り返すと、71分に大きな追加点を記録。左サイドでルーズボールを拾ったギュンターが長い距離を持ち運び、ファーサイドへのクロスボールを供給。チョン・ウヨンが頭で折り返すと、最後はミハエル・グレゴリチュが反転から左足でボレーシュートを沈めた。

 攻撃の手を緩めないフライブルクは82分、相手が最終ラインで足を滑らせてボールロストした隙を見逃さず、ボールを奪ったケヴィン・シャーデがそのまま左足でフィニッシュ。シュートは相手に当たってコースが変化し、ゴールに吸い込まれた。続く87分にはグレゴリチュのミドルシュートがこぼれたところをチョン・ウヨンが押し込み、ダメ押しとなる4点目を挙げている。

 試合はこのままタイムアップ。フライブルクは無傷の4連勝を記録した。なお、堂安は75分までのプレーとなった。この結果を受けて、フライブルクはグループステージを2位以内で終えることが確定。首位通過の場合は決勝トーナメントにストレートイン、2位の場合はチャンピオンズリーグのグループステージを3位で終えたクラブとのプレーオフに回ることとなる。

 次節は27日に行われ、フライブルクはホームにオリンピアコス(ギリシャ)を迎える。一方、ナントはホーム連戦となり、カラバフ(アゼルバイジャン)との一戦に臨む。

【スコア】
ナント 0-4 フライブルク

【得点者】
0-1 26分 ルーカス・キュブラー(フライブルク)
0-2 71分 ミハエル・グレゴリチュ(フライブルク)
0-3 82分 モーゼス・サイモン(OG/フライブルク)
0-4 87分 チョン・ウヨン(フライブルク)