2006 FIFAワールドカップ ドイツの優勝国、試合日程・結果、グループ組み合わせ、対戦カード、サッカー日本代表の成績について紹介します。

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目次

  • ワールドカップ2006 大会概要
  • ワールドカップ2006 大会日程・結果
  • ワールドカップ2006での日本の結果・順位は?
  • まとめ

ワールドカップ2006 大会概要

大会正式名

 「2006 FIFAワールドカップ ドイツ」です。

開催国

 ドイツで開催されました。1974年の西ドイツ大会以来、32年ぶり二度目の開催となりました。

 試合はベルリン、ドルトムント、フランクフルト、ゲルゼンキルヒェン、ハンブルク、ハノーファー、カイザースラウテルン、ケルン、ライプツィヒ、ミュンヘン、ニュルンベルク、シュトゥットガルトの12都市で行われ、開幕戦はミュンヘン、決勝はベルリンで開催されました。

開催期間

 2006年6月9日から7月9日まで行われました。

概要

 開催国のドイツを含め、32か国が参加。前回優勝国枠が廃止され、日韓大会を制したブラジルも南米予選からの参戦となりましたが、予選を1位で通過し18大会連続18回目の出場を決めました。ヨーロッパからはフランス、イングランド、イタリアなどの常連国が出場を決め、前回大会の出場を逃したオランダも2大会ぶりに参戦。ウクライナは初出場となりました。

 アフリカからは初出場国が次々に現れ、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、アンゴラの4か国が初めて世界の舞台に立ちました。またバーレーンとの大陸間プレーオフを制したトリニダード・トバゴ(北中米・カリブ海)も初出場を果たしています。

 グループリーグでは大きな波乱は起きず、開催国のドイツをはじめ、イングランド、アルゼンチン、イタリア、ブラジル、フランスと優勝経験国が揃って決勝トーナメントに進出。準々決勝ではアルゼンチンがドイツ、ブラジルがフランスに敗れたことで、ベスト4はヨーロッパ勢が占める結果となりました。

 ワールドカップ2006で優勝したのはイタリアです。準優勝がフランス、3位は開催国のドイツとなりました。ゴールデンボール(大会MVP)はフランス代表のジネディーヌ・ジダン選手、シルバーボールはイタリア代表のファビオ・カンナバーロ選手、ブロンズボールは同じくイタリアのアンドレア・ピルロ選手が受賞しました。

 ゴールデンシューズ(得点王)に輝いたのは、5得点を挙げたドイツ代表のミロスラフ・クローゼ選手です。この大会で3得点を挙げたブラジル代表のロナウド選手は、ワールドカップ通算得点数を15とし、ゲルト・ミュラー選手(西ドイツ代表)の14得点を抜いて、歴代トップに立っています。

 また最優秀GKに与えられるヤシン賞は、イタリアのジャンルイジ・ブッフォン選手が受賞。今大会より新設された最優秀若手選手賞には、当時21歳だったドイツのルーカス・ポドルスキ選手が輝いています。

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ワールドカップ2006 大会日程・結果

順位 国名
1位 イタリア(4回目)
2位 フランス
3位 ドイツ
4位 ポルトガル

優勝国はイタリア

 ワールドカップ2006で優勝したのはイタリア代表です。1982年大会以来24年ぶり4回目の優勝を果たしました。

 ユベントスに多くのタイトルをもたらした名将マルチェロ・リッピ監督が率いるチームは、守護神のジャンルイジ・ブッフォン選手、センターバックのファビオ・カンナバーロ選手、ボランチのジェンナーロ・ガットゥーゾ選手らを軸に、堅い守りを実現。一方で攻撃はアンドレア・ピルロ選手、フランチェスコ・トッティ選手、アレッサンドロ・デル・ピエロ選手らがけん引し、強靭なストライカー、ルカ・トーニ選手が決定的な仕事をこなしました。

 グループステージの初戦ではピルロ選手のゴールなどでガーナに2-0と快勝すると、続くアメリカ戦では先制しながらも勝ち切れませんでしたが、第3戦ではマルコ・マテラッツィ選手と フィリッポ・インザーギ選手のゴールで2-0とチェコを下し、1位でグループ突破を決めました。

 決勝トーナメント1回戦では退場者を出し苦しい状況に追い込まれましたが、終了間際にトッティ選手がPKで決勝ゴールを決め、1-0とオーストラリアを撃破。準々決勝ではトーニ選手の2ゴールなどでウクライナを下すと、開催国ドイツとの準決勝ではスコアレスのまま延長戦にもつれ込む死闘となりましたが、終了間際にファビオ・グロッソ選手とデル・ピエロ選手が立て続けにゴールを奪い、2-0で決勝へと駒を進めました。

 フランスとの決勝では、ジダン選手にPKを決められて早々に先制されたものの、すぐさまマテラッツィ選手のゴールで追いつくと、その後は両者譲らず1-1のまま延長戦に突入。ここでも決着はつかず、優勝の行方はワールドカップの決勝では初めてとなるPK戦に委ねられることになりました。

 PK戦ではフランスが2人目のダヴィド・トレゼゲ選手が失敗したのに対し、先攻のイタリアは5人全員が成功。5-3でPK戦をモノにしたイタリアがブラジルの5回に次ぐ、4回目の優勝を成し遂げました。

準優勝国はフランス

 優勝国として臨んだ前回大会ではグループリーグ敗退の悲劇を味わったフランスでしたが、今大会では大会後の現役引退を表明していたジダン選手を中心に、快進撃を見せました。

 スイス、韓国、トーゴと同居したグループリーグでは、2試合連続ドローという苦しいスタートとなりましたが、トーゴとの第3戦ではパトリック・ヴィエラ選手とティエリー・アンリ選手のゴールで2-0と快勝を収め、スイスに次ぐグループ2位で決勝トーナメント進出を果たしました。

 スペインと対戦した決勝トーナメント1回戦では先制されるも、フランク・リベリ選手のゴールで追いつくと、ヴィエラ選手とジダン選手にもゴールが生まれ3-1と逆転勝ち。これで勢いに乗ったフランスは準々決勝で前回王者のブラジルを1-0で撃破すると、準決勝ではジダン選手の決勝PKで1-0とポルトガルに勝利しました。

 そして迎えたイタリアとの決勝ではジダン選手のゴールで先制するも、すぐさま追いつかれてしまいます。1-1で迎えた延長戦でも決着はつかず、最後はPK戦の末に敗れ、2大会ぶりの優勝はなりませんでした。

 この試合が現役最後のゲームとなったジダン選手は、延長後半にマテラッツィ選手に頭突きをして、退場となってしまいます。“頭突き事件”が大きな注目を集めたジダン選手でしたが、大会を通じたパフォーマンスが高く評価され、MVPに輝いています。

3位はドイツ

 自国開催となった今大会で四度目の優勝を目指したドイツでしたが、準決勝でイタリアに屈し、3位に終わりました。

 ユルゲン・クリンスマン監督が率いるチームは、クローゼ選手、ポドルスキ選手らを軸に、攻撃的な戦いを展開。開幕戦でコスタリカを4-2と一蹴すると、第2戦では終了間際にオリバー・ノイビル選手が決勝点を奪い、ポーランドに1-0と勝利。第3戦ではクローゼ選手の2ゴールなどでエクアドル代表を下し、3戦全勝で決勝トーナメントに進出しました。

 決勝トーナメントに入っても勢いは衰えず、1回戦では開始早々にポドルスキ選手が立て続けに2ゴールを奪って、2-0とスウェーデンに快勝。優勝候補と目されていたアルゼンチンとの準々決勝では1点ビハインドの80分にクローゼ選手のゴールで追いつくと、1-1のまま突入したPK戦をモノにして、ベスト4に駒を進めます。

 しかし準決勝ではイタリアの堅い守りを崩せずに、延長戦の末に0-2と敗戦。優勝という目標は叶いませんでしたが、3位決定戦ではポルトガルを3-1で下し、3位という結果を手にしています。

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決勝

日時 対戦カード
2006年7月9日 イタリア 1-1(延長:PK5-3) フランス

3位決定戦

日時 対戦カード
2006年7月8日 ドイツ 3-1 ポルトガル

準決勝

日時 対戦カード
2006年7月4日 ドイツ 0-2 イタリア
2006年7月4日 ポルトガル 0-1フランス

準々決勝

日時 対戦カード
2006年6月30日 ドイツ 1-1(延長:PK4-2) アルゼンチン
2006年6月30日 イタリア 3-0 ウクライナ
2006年7月1日 イングランド 0-0(延長:PK1-3) ポルトガル
2006年7月1日 ブラジル 0-1 フランス

ラウンド16

日時 対戦カード
2006年6月24日 ドイツ 2-0 スウェーデン
2006年6月24日 アルゼンチン 2-1(延長) メキシコ
2006年6月25日 イングランド 1-0 エクアドル
2006年6月25日 ポルトガル 1-0 オランダ
2006年6月26日 イタリア 1-0 オーストラリア
2006年6月26日 スイス 0-0(延長:PK0-3) ウクライナ
2006年6月27日 ブラジル 3-0 ガーナ
2006年6月27日 スペイン 1-3 フランス

グループA

順位 チーム
1 ドイツ 3 0 0 +6 9
2 エクアドル 2 0 1 +2 6
3 ポーランド 1 0 2 -2 3
4 コスタリカ 0 0 3 -6 0
日時 対戦カード
2006年6月9日 ドイツ 4-2 コスタリカ
2006年6月9日 ポーランド 0-2 エクアドル
2006年6月14日 ドイツ 1-0 ポーランド
2006年6月14日 エクアドル 3-0 コスタリカ
2006年6月20日 ドイツ 3-0 エクアドル
2014年6月20日 コスタリカ 1-2 ポーランド

グループB

順位 チーム
1 イングランド 2 1 0 +3 7
2 スウェーデン 1 2 0 +1 5
3 パラグアイ 1 0 2 0 3
4 トリニダード・トバコ 0 1 3 -4 1
日時 対戦カード
2006年6月10日 イングランド 1-0 パラグアイ
2006年6月10日 トリニダード・トバゴ 0-0 スウェーデン
2006年6月15日 イングランド 2-0 トリニダード・トバゴ
2006年6月15日 スウェーデン 1-0 パラグアイ
2006年6月20日 スウェーデン 2-2 イングランド
2006年6月20日 パラグアイ 2-0 トリニダード・トバゴ

グループC

順位 チーム
1 アルゼンチン 2 1 0 +7 7
2 オランダ 2 1 0 +2 7
3 コートジボワール 1 0 3 -1 3
4 セルビア・モンテネグロ 0 0 3 -8 0
日時 対戦カード
2006年6月10日 アルゼンチン 2-1 コートジボワール
2006年6月10日 セルビア・モンテネグロ 0-1 オランダ
2006年6月16日 アルゼンチン 6-0 セルビア・モンテネグロ
2006年6月16日 オランダ 2-1 コートジボワール
2006年6月21日 オランダ 0-0 アルゼンチン
2006年6月21日 コートジボワール 3-2 セルビア・モンテネグロ

グループD

順位 チーム
1 ポルトガル 3 0 0 +4 9
2 メキシコ 1 1 1 +1 4
3 アンゴラ 0 2 1 -1 2
4 イラン 0 1 2 -4 1
日時 対戦カード
2006年6月11日 メキシコ 3-1 イラン
2006年6月11日 アンゴラ 0-1 ポルトガル
2006年6月16日 メキシコ 0-0 アンゴラ
2006年6月16日 ポルトガル 2-0 イラン
2006年6月21日 ポルトガル 2-1 メキシコ
2006年6月21日 イラン 1-1 アンゴラ

グループE

順位 チーム
1 イタリア 2 1 0 +4 7
2 ガーナ 2 0 1 +1 6
3 チェコ 1 0 2 -1 3
4 アメリカ 0 1 3 -1 1
日時 対戦カード
2006年6月12日 アメリカ 0-3 チェコ
2006年6月12日 イタリア 2-0 ガーナ
2006年6月17日 チェコ 0-2 ガーナ
2006年6月17日 イタリア 1-1 アメリカ
2006年6月22日 チェコ 0-2 イタリア
2006年6月22日 ガーナ 0-3 アメリカ

グループF

順位 チーム
1 ブラジル 3 0 0 +6 9
2 オーストラリア 1 1 1 0 4
3 クロアチア 0 3 1 -1 2
4 日本 0 1 2 -5 1
日時 対戦カード
2006年6月12日 オーストラリア 3-1 日本
2006年6月12日 ブラジル 1-0 クロアチア
2006年6月18日 クロアチア 0-0 日本
2006年6月18日 ブラジル 2-0 オーストラリア
2006年6月22日 日本 1-4 ブラジル
2006年6月22日 クロアチア 2-2 オーストラリア

グループG

順位 チーム
1 スイス 2 1 0 +4 7
2 フランス 1 3 0 +2 5
3 韓国 1 1 1 -1 4
4 トーゴ 0 0 3 -5 0
日時 対戦カード
2006年6月13日 韓国 2-1 トーゴ
2006年6月13日 フランス 0-0 スイス
2006年6月18日 フランス 1-1 韓国
2006年6月18日 トーゴ 0-2 スイス
2006年6月23日 トーゴ 0-2 フランス
2006年6月23日 スイス 2-0 韓国

グループH

順位 チーム
1 スペイン 3 0 0 +7 9
2 ウクライナ 2 0 1 +1 6
3 チュニジア 0 1 2 -3 1
4 サウジアラビア 0 1 2 -5 1
日時 対戦カード
2006年6月14日 スペイン 4-0 ウクライナ
2006年6月14日 チュニジア 2-2 サウジアラビア
2006年6月19日 サウジアラビア 0-4 ウクライナ
2006年6月19日 スペイン 3-1 チュニジア
2006年6月23日 サウジアラビア 0-1 スペイン
2006年6月23日 ウクライナ 1-0 チュニジア

※表内の日時は全て現地時間

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ワールドカップ2006での日本の結果・順位は?

予選での日本の活躍

 2002年の日韓ワールドカップ終了後、新監督に就任したのはブラジルのレジェンドであるジーコ監督でした。

 ジーコ監督は、中田英寿(なかた ひでとし)選手、稲本潤一(いなもと じゅんいち)選手、小野伸二(おの しんじ)選手、中村俊輔(なかむら しゅんすけ)選手とヨーロッパで活躍する選手を中心にチームを構築し、ワールドカップ2006出場を目指しました。

 2004年2月から始まったアジア2次予選では、オマーン、インド、シンガポールと同組となったグループ3を6戦全勝で突破。6試合で16得点・1失点と圧倒的な強さで最終予選進出を決めます。

 最終予選は北朝鮮、イラン、バーレーンと同組となり、初戦の北朝鮮戦では後半アディショナルタイムに大黒将志(おおぐろ まさし)選手が決勝ゴールを奪い、2-1で勝利。続くイラン戦で敗れたものの、バーレーンに2連勝して息を吹き返すと、タイのバンコクで無観客試合として開催された北朝鮮戦では柳沢敦(やなぎさわ あつし)選手と大黒選手のゴールで2-0と快勝を収め、1試合を残して2位以内を確定。世界最速でワールドカップ出場を決めました。

本大会での日本の活躍

 ワールドカップ本大会では、前回王者のブラジル、ワールドカップ1998でも対戦したクロアチア、ウルグアイとの大陸間プレーオフを制して二度目の出場となったオーストラリアと同組となりました。

 初戦のオーストラリア戦では中村選手のゴールで先制したものの、終盤に相手のパワープレーに屈し、立て続けに3失点。悪夢のような逆転負けを喫すると、続くクロアチア戦はスコアレスドローで終了。決勝トーナメント進出んためには2点差以上での勝利が必要だったブラジルとの第3戦では、玉田圭司(たまだ けいじ)選手のゴールで先制したものの、前半終了間際にロナウド選手に決められて同点とされると、後半にも3失点。世界王者に力の差を見せつけられた日本は1-4で敗れ、1分2敗のグループ最下位で大会を去ることになりました。

 この大会終了後、長年日本代表を牽引してきた中田選手が29歳の若さで現役引退を表明しました。

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まとめ

 今回はドイツで開催されたワールドカップ2002の大会結果、優勝したイタリア、日本の戦いぶりなどを紹介しました。カンナヴァーロ選手を中心としたイタリアの熱い戦いが印象に残った一方、決勝で起きたジダン選手の“頭突き事件”や、ブラジルに敗れた後にピッチであおむけに横たわる中田英寿選手の姿など、レジェンドたちの悲しい幕切れもありました。カタール大会ではリオネル・メッシ選手をはじめ、クリスティアーノ・ロナウド選手、ネイマール選手、ルカ・モドリッチ選手らが最後のワールドカップとなる可能性が伝えられています。スーパースターたちの“ラストダンス”にも注目したいところです。

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