4年前と同じ顔合わせになる
4年前とほぼ変わらないグループというのも珍しいが、カタール大会のグループGでは前回大会に続いてブラジル、セルビア、スイスが同居することになった。
4年前のロシア大会ではグループEにてブラジル、セルビア、スイス、コスタリカが顔を合わせていたが、今回のカタール大会ではグループGでブラジル、セルビア、スイス、カメルーンが対決する。コスタリカとカメルーンが入れ替わっただけの構図となっており、かなり珍しいケースと言える。
今回もブラジルが最有力なのは間違いない。4年前もグループを首位で通過しているが、ブラジルは4年前より明らかに強くなっている。
だが、油断はできない。4年前より強くなっているのはスイス、セルビアも同じだ。スイスは前回大会を経験している者が多く、FWブリール・エンボロやDFマヌエル・アカンジ、ニコ・エルヴェディ、MFデニス・ザカリアといった当時の若手だった選手たちが経験を積んでいる。
MFグラニト・ジャカ、レモ・フロイラー、ジェルダン・シャキリら30代に入った選手たちも良い状態にあり、今のスイスは1つの黄金世代と言っても大袈裟ではない。今大会にかける思いは強いだろう。ネーションズリーグでスペインを撃破するなど強豪を倒せることは証明済みで、ブラジル相手にも接戦へ持ち込めるのではないか。
セルビアはMFネマニャ・マティッチ、DFブラニスラフ・イヴァノビッチ、アレクサンダー・コラロフといったベテランが前回大会から去っているが、スイスと同じく4年前は若手だったDFニコラ・ミレンコビッチやMFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ、フィリップ・コスティッチらが成長。そこにFWドゥシャン・ヴラホビッチ、今がピークとも言えるフラムFWアクレンサンダル・ミトロビッチらが加わっており、破壊力は4年前より上だ。
前回大会のセルビアはブラジルにも0-2で敗れてしまい、グループ突破を逃した。今回こそはと燃えているはずで、スイス&セルビアの欧州準強豪チームはブラジルをも苦しめられるはずだ。この3チームに関しては4年前からどれだけ強化されたのか占う戦いとなりそうだ。