韓国メディア『文化日報』が、11月20日に開幕するカタール・ワールドカップでの日韓戦実現を切望した。

 同メディアは「カタールで韓国と日本の宿命対決は起こり得るのか?」と銘打って、主筆記者のコラムを掲載した。これまでのワールドカップの歴史におけるアジア勢の戦いぶりに触れつつ、決勝トーナメント進出の可能性に言及。「過去にアジア勢でグループリーグを突破したのは北朝鮮、日本、サウジアラビア、韓国の4チームだけだ」と記して、次のように続けている。

「2002年大会はホームアドバンテージもあって、韓国と日本は共に初めてグループリーグを突破し、2010年の南アフリカ大会ではアウェーの地で初めて揃って決勝トーナメントに進出した。韓国が2002年に4位に食い込んだ一方で、日本はいまだベスト8の壁を越えられていないが、彼らは2018年のロシア大会でもベスト16入りした。過去3度のグループリーグ突破はアジア最多である」

 さらに、「韓国と日本はどうしてもワールドカップのような大きな大会で比較される。同じグループに入ったことも、決勝トーナメントで対戦したこともないが、いつも“フィールド外での戦争”があるのだ」と位置づけ、「だからこそワールドカップの舞台で韓日戦が実現すれば、決勝に匹敵する対決となるだろう」と持論を展開した。
 

 日本はE組でドイツ、スペイン、コスタリカと同居し、韓国はH組でポルトガル、ウルグアイ、ガーナとグループリーグを戦う。同メディアは「グループリーグ突破してラウンド・オブ16を勝ち抜けば、E組とH組のチームは準々決勝でぶつかる可能性がある。どちらも厳しいグループだが、対戦実現は夢物語ではない」と豪語。「韓国はソン・フンミンやキム・ミンジェを筆頭に史上最高のタレントを擁しており、日本も目標をベスト8に定めて、そのミッション達成に向けてベストパフォーマンスが期待されている」と付け加えた。

 そして最後に、「クレイジーじゃないなら、目標は高いところに設定するのが当たり前だろう。もし韓国と日本が共に準々決勝に進出したならば、ワールドカップの歴史に新たな1ページを刻めるのだから」と主張を続け、「韓国と日本のカタール・ワールドカップ、カウントダウンはすでに始まった」との一文で締めくくっている。

 ちなみに記事内では、ラウンド・オブ16で日韓両国がいずれの強豪国と戦うのかについては触れられていない。日本はF組のベルギーやクロアチア、韓国ならばG組のブラジルやスイス、セルビアあたりが有力候補となる。現実的に“日韓戦”への道のりは、かなり険しいと見るべきだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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