11月1日に日本代表のメンバー発表が行われる

11試合を戦いスコットランドのプレミアシップで首位を走るセルティック。10勝で勝ち点30を積み上げており、2位のレンジャーズとの差は4ポイントだ。

その中心にいるのが日本代表の三銃士である。古橋亨梧は7ゴール1アシスト、前田大然は2ゴール4アシスト、旗手怜央は1ゴール1アシストと、それぞれのポジションで躍動している。

得点数でこそ劣るが、旗手の中盤での存在感は圧倒的だ。リーグ戦、CL共に重宝されており、3-4で勝利したハーツ戦は89分までプレイした。得点やアシストはなかったが、1本のキーパス、3度のタックルを成功させており、攻守両面で仕事をする。

「前線への飛び出しと鋭いパスでセルティックの創造性を担った。もしこの24歳の選手がW杯のメンバーから外れるのなら、日本代表はよほど攻撃的MFに恵まれているのだろう」

スコットランドメディア『THE SCOTSMAN』はハーツ戦での旗手をこのように評価しており、チーム最高点の8を与えている。得点に絡まなかったが、それだけではない旗手の良さを同紙は見つけたのだろう。

セルティックでは中心にいる旗手だが、森保一監督率いる日本代表での存在感は薄い。中盤での序列は低く、遠藤航、田中碧、原口元気、守田英正、柴崎岳の下にいる。

「代表監督が何を求めているか、そしてそのポジションにどんな選手がいるかによる。日本代表は昔からレオのようなプレイヤーを若く経験が浅い選手として見る傾向にある。若い選手はチームに適応するために時間がかかることがあるんだ。でもW杯に出たい彼の決意は変わらない。もし出場できなかったとしても気持ちを切り替えてW杯後に日本代表の強力なメンバーとして活躍するだろう」

同メディアではセルティックの指揮官であるアンジェ・ポステコグルーが旗手の置かれている難しい立場について語っている。確かに日本代表は経験重視の起用法が見られ、旗手は9月の代表戦で招集されるも出番がなかった。今季披露するセルティックでのパフォーマンスを見る限り、柴崎や原口ら中盤の控え組に劣らないレベルの働きを見せていると感じたが、森保監督が求めるタイプではなかったのだろうか。

セルティックと日本代表はもちろん違うチームであり、中盤で求められることも変わってくる。毎週試合をするセルティックと数カ月に一度の代表ではそのチームでの経験や実績の重要度はまた変わってくる。旗手が日本代表に招集されるかも知れないが、招集されなかったとしても彼の評価が落ちることはない。