9月の代表ウィーク前まではまずまずの存在感を発揮していた
ここのところあまり目立った活躍を見せられていないマンチェスター・ユナイテッドのFWジェイドン・サンチョ。本来はカタールW杯行きの切符を掴むために少しでもクラブでアピールしたいところだったが、むしろ評価を下げてしまっている感が否めない。
イングランド代表からは約1年遠ざかってしまっているサンチョ。今季はエリック・テン・ハーグ新監督の下でまずまずのスタートを切っていたが、今月に入ってからは低調なパフォーマンスが続いている。
サンチョは20日のトッテナム戦こそMFフレッジの先制ゴールをアシストしたものの、マンUの前線はFWマーカス・ラッシュフォードやMFブルーノ・フェルナンデス、FWアントニーあたりが存在感を発揮しており、サンチョのいる左サイドから効果的な攻めが見られることは少ない。
直近のチェルシー戦でも同様の現象が起きており、テン・ハーグ監督は52分という早い時間にサンチョを下げている。サンチョの代わりにピッチに投入されたのはフレッジで、ここからはB・フェルナンデスが左ウイング、MFクリスティアン・エリクセンがトップ下にポジションを移した。
このような状態にもかかわらず、サンチョがそれなりに出番を得られているのは単純に人手不足であることが大きい。テン・ハーグ監督の起用法から左ウイングの一番手はラッシュフォードであることが見てとれるが、彼は層の薄いセンターフォワードで起用される機会も多く、その分サンチョに出番が回っている。
英『Daily Mail』は、チェルシー戦のサンチョのパフォーマンスについて、「チームに貢献できず、52分に交代となったことに文句は言えない」と評しており、それに併せて「サンチョのW杯行きに打撃」とも伝えている。今まで以上にアピールしたいこのタイミングで調子を落としてしまっている以上、W杯行きは絶望的に思えるが、メンバー発表までは諦めずに少しでも挽回してほしいところだ。