あまりにも時間がなさすぎる
ワールドカップ・カタール大会を戦う日本代表のメンバー発表は11月1日に予定されている。森保一監督と共に本戦に臨むのは誰になるのだろうか。
注目のメンバー発表となるが、負傷中の板倉滉は招集されるのか。冨安健洋、吉田麻也とサムライブルーでは絶対的な存在だったセンターバックの2人が不在だったアジア最終予選で板倉は谷口彰悟と共に起用され、素晴らしいパフォーマンスを披露した。その後谷口は代表常連となっており、板倉も怪我がなければ9月の代表ウィークでは招集されたはずだ。
アクシデントが起きたのは9月のことで、所属するボルシアMGから左膝を負傷したとの発表があった。W杯前最後の第15節(11月12日から14日)までに復帰するのは難しいと当時報道されていた。
独『Kicker』では「W杯が見えてきた」と板倉の現時点での状態を伝えている。同メディアによると、板倉は軽いトレーニングを再開しているが、年内に予定されているボルシアMGでの試合には出場しないようだ。だからといって日本代表としてW杯に出場できないわけではないと同メディアでは代表復帰に期待を寄せている。
板倉が復帰すれば日本代表としてはかなり大きい。現状CBは吉田と冨安のコンビが鉄板だが、吉田はドイツでスピード不足を指摘されており、冨安は怪我の不安がある。冨安はアーセナルでの出場が増えており、いつ昨季のように離脱するか分からない。そこで大黒柱となれる板倉がいれば頼りになることは間違いない。
しかし9月から離脱が続いており、コンディションや試合感は不安要素として考えるべきだ。カナダ戦があるとはいえ、板倉は1カ月以上ピッチから離れており、軽いトレーニングしか行っていない。そこでいきなりトップパフォーマンスを求めるのは酷であり、怪我の再発も考えられる。復帰すれば戦力になることは間違いないが、そこまで期待すべきではないのかもしれない。
ギリギリに復帰できる可能性もあり、期待してしまう板倉の代表入り。今の守備陣は不安定であり、板倉はW杯の舞台で守備陣をけん引することになるのだろうか。