ベルギー代表の“黄金世代”をけん引してきたレアル・マドリーFWエデン・アザールが、カタール・ワールドカップ(W杯)制覇へ悲壮な決意を示している。
ベルギー代表は近年、アザールを筆頭にGKティボー・クルトワ、MFケビン・デ・ブライネ、FWロメル・ルカクとワールドクラスのビッグネームを擁する“黄金世代”を軸に、一時はFIFAランキング1位にも浮上。
だが、優勝候補の一角に挙がった前回のロシアW杯での3位を始め、ユーロやUEFAネーションズリーグといった大舞台では結果を残せず。気付けば、その黄金世代は30代前半の選手が大半となり、今回のカタールW杯がビッグタイトルを獲得する最後のチャンスとなっている。
2015年から代表キャプテンを務め、今回で自身3度目のW杯に臨む31歳FWは、『FIFA.com』のインタビューで今大会への思いを語っている。
「ハードルを高く設定しなければならない。2018年よりも良い成績を残せるように頑張るよ。ただ、あの結果(3位)はかなり良いものだったから、厳しい戦いになるだろうね」
「僕は幸運にも、偉大なチームとフットボール大国のキャプテンであり、大きな期待に応える義務がある」
「“黄金世代”という言葉は常に聞かれるものだけど、そこには幾つかの真実がある。僕らは10年近く一緒に過ごしてきた。今は若いプレーヤーも出てきているね」
「もちろん、素晴らしい世代のプレーヤーたちがいるけど、僕らはまだ何も勝ち取っていない」
「“黄金世代”というニックネームを本当に付けたいのであれば、僕らにはタイトルを取る必要があると思っている」
「これまでの大会では、僕らの経験の積み重ねが間違いなく役に立ってきたと思うし、まだしばらくはこの調子でいってほしいと思っているよ」
“黄金世代”の集大成となる今大会でベルギーは、クロアチア代表、カナダ代表、モロッコ代表という難敵揃いのグループリーグを戦う。