LASKリンツ所属の元U20日本代表FW中村敬斗(22)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー落選がほぼ確実とみられている。それでも同選手は今月20日時点で、攻撃面でオーストリア1部リーグ屈指のデータを残しているようだ。

 中村敬斗は2018年にガンバ大阪でデビューすると、オランダ1部トゥウェンテやベルギー1部シント=トロイデンVVなどへのレンタル移籍をへて、昨年8月にガンバ大阪からLASKリンツへ完全移籍。昨年11月に複数選手のコロナ離脱により巡ってきたチャンスで2試合連続ゴールと結果を残し、出場機会を確保している。

 また今季はここまでオーストリア1部リーグ戦で14試合中13試合に先発出場。8ゴール5アシストをマークするなど、左ウイングでレギュラーに定着する中チームの得点源として機能している。さらに今月30日のヴォルフスベルガーAC戦でも後半に1ゴールをあげて、チームの勝利に貢献している。

 そんな中オーストラリアの通信大手『オプタス』は20日、オーストリア1部リーグにおける決定機関与回数ランキングを紹介。中村敬斗は40本のシュートを放ったほか、12度決定機を演出。さらに9度自身のプレーを起点にチャンスが生まれており、あわせて61度の決定機に関与したことで1位にランクイン。2位にはSKシュトゥルム・グラーツ所属MFトミ・ホルバト(23)で58度の決定機に関与している。

 中村敬斗は2017年にU17日本代表の一員としてFIFA U17ワールドカップに出場。2019年にはFIFA U19ワールドカップの舞台に立っていたが、A代表招集歴はない。

 また日本サッカー協会(JFA)は、すでにカタールW杯日本代表の予備登録メンバーのリストを国際サッカー連盟(FIFA)に提出。森保一監督は予備登録リストにA代表未招集の選手が入っていないことを明かしており、中村敬斗のカタールW杯メンバー入りはないものとみられる。