カタール・ワールドカップ(W杯)へ向けた日本代表メンバーに選出されたMF堂安律(フライブルク)が、自身の公式YouTubeチャンネルにて心境を語った。

【動画】堂安律がメンバー発表を受けた瞬間、おかんから電話も

1日、日本サッカー協会(JFA)はカタールW杯へ臨む26名を発表。ドイツで暮らす堂安は現地時間6時、起床後すぐにオンラインで会見を聞いた。

「寝起きだと感じないくらい緊張していた」という堂安。試合とは異なる緊張感の中で発表の時を迎えた。

「この緊張って自分が何もできない状態の緊張なので、見ないでおこうとも思ったんですけど、本当に一生に数回あるかないかの経験なので、しっかり自分の耳で生で聞こうと思って朝起きて見てました」

名前が呼ばれるとすぐさま電話が鳴った。母親からの祝福の電話だった。

「まだ会見中だったので、森保さんが話しているときに電話がきて、おめでとうって。奥では泣いてたんだろうなっていうのをすごい感じた電話だったんで。両親が喜んでくれることが一番うれしいんで、その声が聞けて、1つは人生の親孝行ができたのかなと思っています」

今回の発表を聞き、ようやく少し実感が沸いたという堂安。スタート地点に立てた安堵を感じているようだ。

「今日W杯メンバーが発表されて自分が入って、マインドがかなり変わった感じが今してます。正直今日までは無理やり自分に言い聞かせてました、W杯のことなんてまだ早いって。長い目で見る目標も大事だと思うんですけど、最近は短い目で見る目標を大事に生きてるので、毎週毎週試合があるので、これをやっていれば必ず(メンバーに)入るっていう感覚でここまできた。それが結果になってよかったですし、正直今日からかなって思っています。今日メンバー発表を聞いて少し自分にW杯っていう姿が想像が膨らんだぐらいなので、まだ全然想像もできないですけど、今日からより身に染みて感じてくるのかなと思っています」

ただ、目標について問われると一転。言葉の節々に自信をみなぎらせた。上位進出のためには、チームの意思統一やチャンスを感じ取る力が必要不可欠だと語り、「負けると思って試合に臨まない」ため、8強ではなく「優勝」を目標に掲げていいのだと、力強く告げた。

「点を取れるときに取るっていうのが僕の感覚ではあるんですけど、多くのチャンスは来ないので。全員が試合でくるワンチャンスツーチャンスを、嗅覚を研ぎ澄ませながら試合に臨んで、そのタイミングがきたときにそれに食ってかかるようなチームの団結さが必要なのかなって。チームの意思統一もそうですし、全員がそれを感じるというか今だって時に食いにかかるのが大事だと思います。あとは、(目標は)ベスト8でなく優勝といってください」

「そもそも負けると思って試合に臨まないので。優勝を狙ってますし、すごい馬鹿な事を言っているなっていう人は多いと思いますけど、それを応援してくれるサポーターが日本にはいると思うので、ベスト8と言わず、優勝を目指していいじゃないかなと思っています」

「記者会見で田嶋会長、森保さんを含めて新しい景色をって何度も発言していると思うんですけど、まさに僕たちは、日本代表を応援してくれるサポーターの皆さんに新しい景色を届けたいっていう一心でやっている。それが僕たちが言っているベスト8以上っていう目標だと思っていますし、あとはさっき僕がいったように、優勝を目指さないでどうするんだって思っているので、サポーターも、優勝って言えよって言ってくれる人がいたらうれしいなと思います」

「現実的になり過ぎず、夢を見ていい舞台だと思うので、小さいころにW杯に出るって言って、おそらくバカにされてきた人たちがバカみたいに夢を見てこの舞台に入ったと思いますし、その舞台で夢を見ないでどうするんだって思うので、優勝してやるっていう目標を掲げるべきだと思います。そういうサポーターたちもいたら一緒に僕たちもともに戦えるので、僕たちの夢に一緒に乗って背中を押して欲しいなと思います」

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