チャンピオンズリーグ・グループD第6節が11月1日に行われ、スポルティング(ポルトガル)とフランクフルト(ドイツ)が対戦した。

 大混戦となっているグループDは現時点でマルセイユ(フランス)、トッテナム(イングランド)と全4クラブにグループ突破の可能性が残されている。最終節で勝利した2クラブが決勝トーナメントへの切符を掴むことができる状況だ。最終節は“日本人対決”となる予定だったが、スポルティングに所属している守田英正は負傷のためメンバー外に。フランクフルトの長谷部誠も戦線を離脱しており、鎌田大地のみが先発に名を連ねた。

 試合は序盤から一進一退の攻防戦となったものの、フランクフルトがより多くのチャンスを作り出す。スポルティングはなかなかシュートまで持ち込めずにいたものの、39分に試合を動かした。前線からのプレッシングで敵陣でボールを奪うと、混戦からマーカス・エドワーズが右サイド深い位置でボールをキープ。マイナスへの折り返しを受けたマヌエル・ウガルテが右足でクロスボールを送ると、アルトゥール・ゴメスが押し込み、スポルティングが先手を取った。前半はこのまま終了している。

 後半に入ると、グループステージ突破のためには勝つしかないフランクフルトが反撃をスタート。59分、左サイド高い位置でボールを持ったマリオ・ゲッツェのがクロスボールを送ると、鎌田と競り合ったセバスティアン・コアテスのハンドが確認され、フランクフルトにPKが与えられた。キッカーを務めるのは鎌田。プレッシャーのかかる場面でゴール右上に叩き込み、フランクフルトが試合を振り出しに戻した。鎌田にとっては日本人初のCL3試合連続ゴールとなっている。

鎌田大地

鎌田大地がPKでCL3戦連続ゴール [写真]=picture alliance via Getty Images

 勢いに乗ったフランクフルトは押し込み続ける時間が続くと、72分にはペナルティエリア右で背後からの浮き球パスを引き出したランダル・コロ・ムアニが、右足で強烈なシュートを沈める。敵地でフランクフルトが逆転に成功し、決勝トーナメント進出に大きく近づいた。

 試合はこのままタイムアップ。勝利したフランクフルトはグループステージ突破が決まった。一方、破れたスポルティングは最終節で3位に転落し、ヨーロッパリーグ(EL)に回ることとなっている。なお、鎌田はフル出場を果たした。

 今後のCLでは、11月7日の12:00(日本時間20:00)に決勝トーナメント・ラウンド16の組み合わせ抽選会が行われる。なお、ラウンド16・ファーストレグは2023年の2月14日、15日、21日、22日に開催される予定だ。

【スコア】
スポルティング 1-2 フランクフルト

【得点者】
1-0 39分 アルトゥール・ゴメス(スポルティング)
1-1 62分 鎌田大地(PK/フランクフルト)
1-2 72分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)