日本代表アタッカーのハイパフォーマンスは、お隣り韓国でも注目を集めたようだ。

 現地土曜日、プレミアリーグ第13節でブライトンはウォルバーハンプトンとのアウェーマッチに臨み、3-1の快勝を収めた。その一戦で躍動したのはほかでもない、日本代表MF三笘薫だ。豪快ヘッダーで決めたプレミア初ゴールを含め、3得点すべてに絡む奮迅の働きぶり。欧州データサイト『WhoScored.com』では両チーム最高の「8.3点」をマークし、堂々マン・オブ・ザ・マッチに選出されている。
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 そんな三笘の活躍を大々的に報じたのが韓国メディアだ。ウォルバーハンプトンには韓国代表FWファン・ヒチャンが所属しており、この日久々のスタメン出場。韓国メディアは大々的に速報記事を展開したが、ファン・ヒチャンはいまひとつ存在感を示せずに68分で交代となり、89分までプレーした三笘とはやや好対照な出来に終わった。

 韓国全国紙『スポーツソウル日本語版』は「大活躍の三苫薫に『全盛期のあの選手に似ている』との声。韓国が絶賛する理由」と銘打って三笘をフィーチャー。「ファン・ヒチャンが8月13日以来13試合ぶりにプレミアに先発出場し、三苫との“ミニ韓日戦”を行なったわけだが、活躍ぶりだけを見れば三苫が目立った。嵐のような活躍ぶりだった」と評している。

 さらに、韓国ネット上で「過去にボルトンで活躍したイ・チョンヨンのプレーと類似している」との意見が続出している事実を受けて、次のように論じた。

「実際、三苫はイ・チョンヨンと体格条件が似ている。身長178センチ、体重72キロと細身だが、その個人戦術を基にウォルバーハンプトンの守備陣を撹乱。韓国のネチズンの見解のように、イ・チョンヨンの全盛期を彷彿させた」
 

 現在34歳のイ・チョンヨンは、韓国代表として90試合(9得点)に出場したレジェンド。8シーズンに渡ってイングランドのボルトンやクリスタル・パレスで活躍し、一時代を築いた万能アタッカーだ。2020年春に母国へ帰還し、今シーズンはKリーグの名門・蔚山現代に籍を置いている。

 なかなか日本では思いつかないアプローチだが、韓国のファンやメディアも三苫の躍進に大きな関心を寄せている証左だろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部