現地時間11月8日に行なわれたブンデスリーガ第14節、ヘルタ・ベルリンとのホームゲーム(2-1)に先発したシュツットガルトの日本代表MF遠藤航について、クラブが正式に状態を発表した。

 遠藤は72分に敵DFとの激突で頭部を強打。そのまま意識を失って地面に倒れ込み、その後に味方に体位を直された際に意識を取り戻した様子も見せたが、立ち上がることができずに治療を受けながら担架で運ばれた。その後、救急車で病院に運ばれたことが分かっている。

 試合後、指揮官のミヒャエル・ヴィマー監督は「一時的に意識を失っていた。重度の脳震とうの疑いがある。頭蓋骨などが折れていないといいが……」と懸念していた。

 翌9日、クラブはマッチレポートとともに遠藤の状態を発表。「病院に運ばれ、脳震とうの疑いで一夜を明かしたが、幸いにもそれ以上の“合併症”はなかった。本日夜遅くに退院予定」としている。
 
 また、「我々のキャプテンはレバークーゼンとの中断前の試合には出場できない。以降はすべて、彼の回復過程にかかっている」と復帰時期については明言されていない。

 加えてスベン・ミスリンタートSDのコメントが掲載されており、「試合の勝利はワタルのためのものだった。彼は日本代表としてワールドカップに行く資格を有している。レバークーゼン戦はロッカールームで我々を応援してくれるだろう」と述べている。

 遠藤はカタール・ワールドカップに臨む日本代表のメンバーに選出されており、主力として期待されているひとりだ。ただ、23日に行なわれる初戦のドイツ戦に間に合うのかなどの状況はいまだ不透明であり、今後の動向が注視される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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