カラバオ・カップ3回戦が9日に行われ、アーセナルとブライトンが対戦した。

 ここまでプレミアリーグで好調をキープしているアーセナルは、11勝1分1敗という成績で首位を走っている。対するブライトンはロベルト・デ・ゼルビ監督の就任以降は勝ちきれない試合が続いていたものの、第14節チェルシー戦から2連勝を記録。三笘薫も左サイドで躍動しており、ここから更なる躍進が期待されているチームだ。そんな2チームがカラバオ・カップ3回戦で激突した。アーセナルは3回戦からの登場となった一方、ブライトンは2回戦でフォレストグリーン・ローヴァーズ(3部)を3-0でで撃破。この試合で三笘はマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に輝いていた。

 アーセナルは直近のプレミアリーグ第15節チェルシー戦(○1-0)から大幅なターンオーバーを敢行。“連勤”となったのはウィリアン・サリバのみで、キーラン・ティアニー、リース・ネルソン、ファビオ・ヴィエイラらが先発に名を連ねた。一方、ブライトンも直近のウルヴァーハンプトン戦(3-2)から先発8名を入れ替え。ソリー・マーチ、モイセス・カイセド、ルイス・ダンクは2試合連続のスタメンとなり、ダニー・ウェルベックやビリー・ギルモアも先発に並んだ。三笘はベンチからのスタートとなっている。

 試合の均衡が破れたのは20分。アーセナルは左サイドでボールを持ったネルソンがドリブルを開始し、中央へと切り込んで相手守備陣を引き付ける。左のスペースにスルーパスを送ると、フリーで走っていたエディ・エンケティアが右足でコントロールショットを沈めた。アーセナルが先手を取っている。

 対するブライトンは27分、自陣からのスルーパスに抜け出したダニー・ウェルベックがGKと1対1のチャンスを迎える。GKカール・ハインをかわそうとしたウェルベックが倒され、ブライトンにPKが与えられた。このPKをウェルベック自身が落ち着いて決め、試合は振り出しに戻った。前半はこのまま終了している。

 後半に入るとブライトンはメンバーチェンジ。マーチとカイセドを下げて、三笘とパスカル・グロスをピッチに送り出した。後半開始からの10分ほどはアーセナルが多くのチャンスを作り出したものの、仕留め切ることができない。すると60分、後半からピッチに立った“あの選手”が大仕事。右サイドでボールを引き出したジェレミー・サルミエントが味方との細かいパス交換から前進し、ペナルティエリア手前まで持ち運ぶ。左サイドでスピードを上げた三笘に預けると、ボックスに侵入した三笘はワントラップから右足を振り抜いた。狙い澄ました一撃がファーサイドに吸い込まれ、ブライトンが逆転に成功。三笘にとってはプレミアリーグ第15節ウルヴァーハンプトン戦に続く、公式戦2試合連続ゴールとなっている。

 71分にもブライトン。ギルモアからのパスを受けたタリク・ランプティがそのまま独走する。ペナルティエリア内に入ると左足でゴールネットを揺らし、勝利を決定付ける3点目を記録。試合はこのままタイムアップを迎え、ブライトンが4回戦への切符を掴んだ。なお、4回戦は12月19日に開催される予定となっている。

【スコア】
アーセナル 1-3 ブライトン

【得点者】
1-0 20分 エディ・エンケティア(アーセナル)
1-1 27分 ダニー・ウェルベック(PK/ブライトン)
1-2 58分 三笘薫(ブライトン)
1-3 71分 タリク・ランプティ(ブライトン)