スコティッシュ・プレミアシップ第15節が9日に行われ、セルティックとマザーウェルが対戦した。
チャンピンズリーグ(CL)では未勝利で敗退を喫したセルティックだったが、スコティッシュ・プレミアシップではここまで圧倒的な強さを披露。前節終了時点で2位のレンジャーズに勝ち点差「7」をつけ、首位を独走している。好調をキープしたままFIFAワールドカップカタール2022の中断期間に入るためにも、勝利が必須な3連戦の2戦目を迎えた。
セルティックは前節のダンディー・ユナイテッド戦(○4-2)からスターティングメンバーを6名変更。旗手怜央はリーグ7試合連続のスタメン入りを果たし、古橋亨梧は2試合ぶりに先発に名を連ねた。前田大然はベンチから出番を待つ。
試合は開始早々の3分にマザーウェルがビッグチャンスを迎えるが、ケビン・ファン・フェーンの右足シュートはポストに嫌われる。セルティックは即座に試合を落ち着かせると、15分に最初の決定機が到来。ペナルティエリア手前で左サイドからのパスを引き出したマット・オライリーがボックス侵入を試みる。1度はボールを失ったものの、即座に奪い返し、マイナスへグラウンダーのクロスボールを供給。中央で待っていた古橋が押し込み、セルティックが先手を取った。古橋はこれで今季のリーグで10ゴール目。早くも2桁得点に到達した。
前半に1点をリードしたセルティックだったが、その後はなかなか追加点を挙げられず。19分にアーロン・ムーイ、33分に旗手、34分にはジョタがシュートを放ったが、得点には結び付かない。試合はセルティックの1点リードでハーフタイムに突入した。
後半に入ってもセルティックが試合の主導権を握ったが、なかなか決定的な2点目が奪えない。終盤に差し掛かった80分、アンジェ・ポステコグルー監督は前田とオリヴァー・アビルゴールをピッチに送り出す。するとその前田が早速大仕事。84分、自陣右サイドからボールを持ち運んだデイヴィッド・ターンブルが逆サイドに展開すると、左サイド高い位置で待っていたのは前田。ファーストタッチで加速して対峙する相手を振り切り、左足で冷静にゴールネットを揺らした。前田の今季3点目で、セルティックが試合を決定付けた。
直後に1点を返されたセルティックだったが、その後も攻撃の手を緩めない。残り時間わずかとなっても相手ゴールに迫る場面を作ったが、これ以上の得点は生まれず、試合はタイムアップを迎えた。セルティックがリーグ7連勝を記録している、なお、古橋と旗手は共に69分までのプレーとなった。
次節はいよいよ中断期間前最後の一戦だ。セルティックは12日にロス・カウンティをホームに迎える。一方、マザーウェルも同じく12日、敵地でセント・ジョンストンと対戦予定だ。
【スコア】
マザーウェル 1-2 セルティック
【得点者】
0-1 15分 古橋亨梧(セルティック)
0-2 84分 前田大然(セルティック)
1-2 86分 ロス・ティアニー(マザーウェル)