「カタールは物価が高いらしい」
 
 そんな噂を散々に耳にした末、ワールドカップ取材でドーハ入りしたのが現地時間11月9日早朝だった。
 
 ワールドカップ需要に円安が重なった現在、日本人視点だと現地の物価はどう感じるのか。検証した。
 
 レートは11月10日時点で、1カタール・リヤルが40.14円。2021年1月は28.36円だったが、2022年1月が31.16円と右肩上がりの状況で、現在に至っている。ワールドカップ観戦の日本人サポーターにとっては厳しい現実だ。
 
 噂通りハマド国際空港はとくに物価が高い。350mlのコカコーラが実に14カタール・リヤル(約560円)。どこの国でも共通だが、空港内での飲食はあまりオススメできない。
 
 とはいえ、ドーハ市内は少し様子が異なる。宿泊ホテルから徒歩で15分くらい歩いたところにあった『ニュー・インディアン・スーパーマーケット』という庶民派スーパーは、わりと手頃な値段で飲み物や食べ物が手に入った。以下が一例だ。
 
●コカコーラ330ml缶:2.25カタール・リヤル(約90.89円)
 
●ミネラルウォーター500mlの12本セット:7カタール・リヤル(約282.76円)
 
●プリングルス165g:9.25カタール・リヤル(約373.65円)
 
●スニッカーズ・チョコバー:2.50カタール・リヤル(約100.99円)
 
 ただし、一部はかなり割高。例えば以下の商品は、日本よりかなり高い印象を受けた。基本はほぼ2倍、物によってはそれ以上だ。
 
●レッドブル250ml:9.5カタール・リヤル(約383.75円)
 
●スターバックス・アイスカフェラテ220ml:9.5カタール・リヤル(約535.22円)
 
●ラムネ200ml:18.00カタール・リヤル(約727.10円)
 
●アサヒドライゼロ・ノンアルコール:22.50カタール・リヤル(約908.87円)
 
 ちなみに、マクドナルドの朝セットは19カタール・リヤル(約767.49円)。全体的に日本よりはやや割高だが、ワールドカップ需要と円安を考えれば許容範囲といったところだろうか。
 
 スタジアム周辺や場内の物価はワールカップ開幕前のためまだ不明。いずれにせよ日本からカタールに観戦に訪れるファン・サポーターは、宿泊先の周辺で安価なスーパーなどを探しておくことをオススメしたい。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)