カメルーンサッカー連盟(FECAFOOT)がカタール・ワールドカップ(W杯)用のユニフォームが発表している。

【写真】紆余曲折の末に発表されたカメルーン代表の新ユニフォーム

アフリカ予選最終ラウンドでアルジェリア代表相手に劇的な逆転勝利を収め、2大会ぶり8度目のW杯出場を決めたカメルーン。カタールW杯ではグループGに入り、24日にスイス代表、28日にセルビア代表、12月2日にブラジル代表と対戦する。

FECAFOOTは、2019年にフランスの「le coq sportif(ルコックスポルティフ)」とサプライヤー契約を締結。しかし、今年7月に契約終了を発表すると、8月にはモータースポーツ関連のギアで有名な「One All Sports」とのサプライヤー契約を新たに締結していた。

しかし、ルコックは契約の有効性を主張して提訴。パリの司法裁判所ではルコック側の訴えを支持する判決を下していた。

だが、FECAFOOTは直ちに上訴。「One All Sports」のユニフォームを着用することを主張し、新ユニフォームについても発表した。

ユニフォームのデザインについては、1stから3rdまで全て同じ。1stは緑がベースで、2ndは白、3rdは赤がベースになっている。

3種類とも胸元中央に「One All Sports」のロゴがあしらわれ、袖口にはカメルーン国旗の3色が施されている。

この発表を受けてルコックが声明を発表。FECAFOOTの対応には怒りを滲ませ、法的手続きは今後も続くとしながら、W杯の邪魔をすることはせず、一旦は休戦とすることを発表した。

「強制力のある判決にもかかわらず、FECAFOOTはルコックスポルティフとの契約を尊重しようとはしていません。我々は、常に主張してきたように、これまで以上に不屈のライオン(カメルーン代表)を支援することを約束します」

「FECAFOOTの態度を鑑み、拘束力のある手順を踏まずに裁判所の決定を執行することは非常に難しいでしょう。我々 はまだ FECAFOOTとの対話を試みるつもりです」

「いずれにせよ、W杯の前と開催中に、カメルーンの選手とスタッフを不快な状況に置くことはありません。彼らはカメルーンの人たちをワクワクさせるために、最善をつくさなければいけません。ただ、法的手続きはその後も継続されます」

法的措置は継続するものの、寛大な姿勢を示したルコック。大会後にどういう動きを見せるのか注目だ。

【写真】紆余曲折の末に発表されたカメルーン代表の新ユニフォーム