元日本代表FWの城彰二氏が11月13日に自身のYouTubeチャンネルを更新。ゲスト出演した元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏とカタール・ワールドカップの日本対ドイツ戦について語り合った。

 森保ジャパンにとって大会初戦となるドイツ戦について、南アフリカW杯でCBとして活躍した闘莉王氏は「正直、負けたら終わり」ときっぱり。初戦を落とせば「グループステージ突破はない」として、「引き分けでもいいと思っている」と見立てる。

 ただ、ドイツの立場になると「どうしても日本に勝たないといけない。そのプレッシャーも、角度を変えてみれば、日本にとってチャンスなのではないか」とも推測する。

 また、城氏に日本代表の中盤のスタメン予想を問われると、闘莉王氏は「鎌田(大地)を前に入れるならば、遠藤(航)と田中碧でもいい」とする一方、「遠藤はかたい。守田(英正)と田中でやったほうが日本としては守りやすい」と“3ボランチ”を推奨する。

 ただ、DF目線からすると、守田と田中のダブルボランチが好ましいとも指摘。「パスをたくさんつないだほうが、守らなくてよい。100回ボール取ったって、100回パスミスしたら意味がない」と意図を説明した。
 
 また、前線の3選手の人選について闘莉王氏が城氏に尋ねる。城氏は、右サイドに伊東純也、中央に鎌田、左には相馬勇紀をチョイス。守備に追われる展開が見込まれるため、相馬には「行けるところまで行ってくれ」と送り出し、疲れたら三笘薫にスイッチすると予測した。

 これに対し、闘莉王氏は伊東と鎌田は同じとしつつ、左サイドの先発には三笘を提案。「時間を作ってくれる。ディフェンダーからしたら10秒キープしてくれただけで、どれだけ休めるか。どれだけ(最終ラインを)押し上げられるか」と、攻撃の切り札とされている三笘の守備への好影響に期待した。

 そして、試合展開については「前半0-0でいったら、逆に僕らチャンスだと思う」と、自身が現役時代にドイツ人と接した経験から「結構焦ったりする」と分析した。

 さらに、前半がスコアレスになった場合に「どっちの監督が先に手を打つか」をポイントに挙げた。試合開始前から決めたプラン通りの選手交代は「致命的になると思う。絶対にやっちゃいけない」と、流れを読んで采配を振るうべきだと主張した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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